「大阪・道頓堀川「ホームレス」襲撃事件―“弱者いじめ”の連鎖を断つ」北村年子・著 1997年
若者によるホームレス殺人事件の闇に踏み込んだルポ本。
事件の背景として犯人の<持病>や<いじめ>の苦悩だけでなく、西成で生活する労働者の現状を告発して、被害者側の苦悩まで浮き彫りにしているのが、優れている点。西成の現実にコミットしている著者だからこそ書ける説得力。
前半はグイグイと読ませるのに、犯人と交流始める後半からは変調きたしてしまう。ただのナイーブな交流談になってる気が・・・。それはルポ本の範囲を越えてしまってる。
著者の意気込みは伝わるけど、文通した手紙の採録は余計だったと思う。
<自白強要>や<代用監獄>の恐ろしさは描かれるのに、<免罪>で逮捕された共犯者Tの存在が無視されているのは致命的な欠陥では?
★★★
若者によるホームレス殺人事件の闇に踏み込んだルポ本。
事件の背景として犯人の<持病>や<いじめ>の苦悩だけでなく、西成で生活する労働者の現状を告発して、被害者側の苦悩まで浮き彫りにしているのが、優れている点。西成の現実にコミットしている著者だからこそ書ける説得力。
前半はグイグイと読ませるのに、犯人と交流始める後半からは変調きたしてしまう。ただのナイーブな交流談になってる気が・・・。それはルポ本の範囲を越えてしまってる。
著者の意気込みは伝わるけど、文通した手紙の採録は余計だったと思う。
<自白強要>や<代用監獄>の恐ろしさは描かれるのに、<免罪>で逮捕された共犯者Tの存在が無視されているのは致命的な欠陥では?
★★★