みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

アンフェアではありませんか「宮沢賢治学会一会員 様」

2017-03-28 21:19:29 | 「賢治研究」の更なる発展のために
「宮沢賢治学会一会員 様」へ
 先の投稿〝コメントを下さった「宮沢賢治学会一会員 様」へ〟において、お名前を教えて下さいませんかとお願いしていた「宮沢賢治学会一会員」から、下掲のようなコメントをいただいた。そしてその結論は、
いずれにせよ、貴殿の記事を読む限りでは、今回の問題は「貴殿の早とちりとコミュニケーション不足が招いた行き違い」として理解するしかなく、これをもってセミナー責任者を一方的に批判するのは、不適切ではないかと感じました。
私の判断としては以上です。
ということであった。
 なにしろ今回のコメントは「宮沢賢治学会一会員 様」からの、
正々堂々と名指しで批判を展開するべきです。
また、もしそれをする度胸がないのであれば、あれこれ詮索を生みかねないこんな無責任な記事は公開せず、ご自分の胸にしまっておくべきだと考えます。
で始まったことです。
 そこで私は「宮沢賢治学会一会員 様」のご助言に従ってお名前を明らかにした次第です。ところが当の「宮沢賢治学会一会員 様」自身が、未だお名前を明らかにして下さらない。そして、結文は「お付き合いいただいてありがとうございました」ということですから、お名前を明らかにするご意志はもうないものと受け止めました。
 これでは、貴兄のこの度の一連のご批判はまさに「一方的」であり、貴兄から名前を明らかにせよで始まったことなのですが、結局貴兄自身はお名前を明らかにしなかったという論理的矛盾がありますので、実は単なる私ヘの批難であったということになります。従って、今回の図式というのはちょっとアンフェアではありませんか。
 私は常々、賢治研究に関して互いに批判し合うということが賢治研究の発展に繋がると思っておりますから、同じ土俵の上で闘いたいと思っておりましたので誠に残念です。
                                                                          鈴木 守
******************************「宮沢賢治学会一会員 様」からのコメント*****************************

ありがとうございました (宮沢賢治学会一会員)
2017-03-28 01:08:35
ご説明をありがとうございます。
ただ、今回の記事による新たな情報としては、貴殿が最も怒っておられるのが(2)ではなくて(1)だったということだけで、私ども読者にとっては、貴殿の批判の妥当性について判断するための客観的な根拠は、やはり不十分なままです。

何も私は、セミナー責任者の方を「人格攻撃」するようなことを書いて下さいと申し上げているわけではありません。
貴殿に対して、セミナーの責任者から最初にどのような(間接的)依頼があったのか、また直接責任者に会われた時には、どのような会話をされたのか、そういった「客観的事実」だけを明らかにしていただけないかとお願いしているのですが、貴殿にその意思がないのでしたら、やむをえません。

そこで現時点でできることとして、前回の記事で公開されている情報のみをもとに、今回の(1)に関する問題点を整理してみると、次のようになるかと思います。
まず問題の第一は、このようなセミナーの発表であれば、主催者側から文書で発表者への依頼があるはずだと思いますが、貴殿はそのような公式の依頼もないままに、一方的にご自身の「認識」に従って行動しておられるところです。何よりこれが、ボタンの掛け違えの発端ではないでしょうか。
これが、前回私が「貴殿の早とちりではないか」と指摘した点でして、今回の記事で貴殿は「わざわざ東京まで行って確認したことですからそれはないとは思います」と述べておられますが、私が「早とちりでは」と言っているのは、その直接会われるよりも前の段階における貴殿の認識のことなのです。

次に、私が第二の問題と考えるのは、貴殿にとってはこれほど重要な問題であるのに、その解決のために貴殿は相手と十分なコミュニケーションを取っておられないという点です。
責任者と直接会ったという一点に限っては、コミュニケーションの方法としては確かに申し分ないでしょうが、それ以外の部分では全てにおいて、納得のいかない点を抱えたままの貴殿が、なぜもっと相手と連絡を取られなかったのか、私は不思議でなりません。
直接会われて、『私は一体今度の「春期セミナー」で発表するのですかしないのですか、はっきりさせていただきたい』と貴殿が質問を投げかけた後、ずっと待っていても返事がなかったとのことですが、もしも本当にセミナーで発表するつもりならその準備も必要でしょうに、自分からあらためて問い合わせもせず、ただじっと待ち続けるだけだったという貴殿の態度の真意が、私には理解できません。
これは、問題の(2)に関して、貴殿がセミナー責任者の方に資料配付を依頼するにあたって、相手と直接連絡を取らず、イーハトーブ館の職員に頼むという他人任せにしてしまった上に、その後返事がなくてもそのまま放置していた、ということにも共通する問題です。
その理由としては、貴殿が「へそを曲げていた」ということぐらいしか、私には思いつきませんが、もし貴殿の方でもそのように態度を硬化させてしまっていたのであれば、相手だけを責めることはできないでしょう。

いずれにせよ、貴殿の記事を読む限りでは、今回の問題は「貴殿の早とちりとコミュニケーション不足が招いた行き違い」として理解するしかなく、これをもってセミナー責任者を一方的に批判するのは、不適切ではないかと感じました。
私の判断としては以上です。

ところで私自身は、単に個人的な興味関心でこのような質問や意見を申し述べたわけではなく、ただ宮沢賢治学会の中に無用な軋轢や感情的しこりがあってほしくないという、あくまで平凡な「一会員」の気持ちから行ったにすぎません。
すなわち、貴殿からの私信によって事の詳細を知りたいなどという野次馬根性は持ち合わせておりませんので、それはご辞退申し上げます。

お付き合いいただいてありがとうございました。

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4 コメント

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何故名告らないのですか (「宮澤賢治」より)
2017-03-28 21:05:13
「宮沢賢治学会一会員」さんへ

 鈴木さんにも至らない点があったにしても、鈴木さんは以前より実名で投稿しているわけですし、「宮沢賢治学会一会員」さんが「正々堂々と名指しで」という批判をしたから鈴木さんは外山 正さんの名前を明らかにしたということになるでしょうから、当然「宮沢賢治学会一会員」さんも正々堂々と名告って然るべきでしょう。
 まして、この度の春期セミナー企画委員会の責任者の、鈴木さんに対する対処は褒められたものでないことは明らかなのですから、そのことを「宮沢賢治学会一会員」さんはその責任者に全く問わないで、一方的に鈴木さんだけを批判することはアンフェアなことです。

 そして私が懸念していることは次のことです。
 この度の「宮沢賢治学会一会員」 さんの一連のコメントから、「宮沢賢治学会一会員」 さんは賢治学会にかなり精通している人、中には賢治学会の要職にある人だと受けとめる読者もいるでしょう。また、そのような「宮沢賢治学会一会員」 さんが、批判というよりは一方的な、それも名乗りもせずにする批判ですから、読者からそれは批難であると見なされてしまいかねないわけです。
 したがって、「宮沢賢治学会一会員」が名告らずにこのまま放置しておれば、読者の中にそのような偉い人が鈴木さんを個人攻撃していると受けとめるかもしれません。あるいは、読者の中には「宮沢賢治学会一会員」さんとは実は「春期セミナー企画委員会の責任者」でないのかと勘ぐる人も現れるかもしれません。

 したがって、このまま「宮沢賢治学会一会員」さんが名告らずにいたならば、賢治学会の要職に就かれている方々、とりわけ「春期セミナー企画委員会の責任者」に迷惑がかかりますので、「宮沢賢治学会一会員」さんは早急に名告って下さい。
                                                           「宮澤賢治」
お返事 (宮沢賢治学会一会員)
2017-03-29 23:01:01
ご指摘ありがとうございます。
確かに、憶測や勘繰りを生んではいけませんので、お返事をさせていただきます。
私自身は、宮沢賢治学会の役職についたことのあるような「偉い人」ではなく、入会以来ずっと平の一会員に過ぎません。
ましてや、こんなことを実際に想像している人はおられないとは思いますが、今回のセミナーの責任者でもないことは、誓って申し上げます。

そしてそういった疑惑が払拭されるならば、このブログの管理者様が名告っているからと言って、意見を述べる者も必ず名告らなければならないということは、ないと考えております。
たとえ私のような一人が名告ったとしても、ブログの書き手と読者との関係が、「非対称」であることは免れません。
長年続くブログには、それだけ大きな「発信力」があり、それは名告るかどうかとは別問題です。

今回の記事のように、相当の発信力のあるブログにおいて、不特定多数の人々に向かって、イニシャルであれ名指しであれ同定可能な人物の批判を行う限りは、どのような問題があったのか読者がちゃんとわかるよう、客観的に記述をしていただく必要があると、私は思います。そうでないと、批判の相手が公開の場で、一方的に貶められてしまうことになってしまいます。
ところが、管理者様が最初に公開された記事の内容がまさにそれで、何も知らない一読者からすると、非常に一面的・主観的で事の詳細もわからず、「痛罵」のことを持ち出すなどはことさら相手の印象を悪くするための記述にも思えたため、質問等を書き込ませていただいた次第です。
「宮澤賢治」と名告る方へ (宮澤敏子)
2017-03-30 05:11:32
ブログ主さんと同じように匿名であることを批判し、本名を明かすことを強く迫るのであれば、ご自身も正々堂々と本名を名告るべきではありませんか?
それとも「宮澤賢治」が本名とでも仰いますか?

本名か匿名かということと、主張する内容がまっとうかどうかは別のことです。
ブログ主からの意見です (「宮澤敏子」様(鈴木 守))
2017-03-30 07:30:57
宮澤 敏子 様
 お早うございます。当ブログ主の鈴木 守です。
 ただいま、「宮澤賢治」様に対する「宮澤敏子」様のコメント私も拝見いたしました。

 そこで2点だけお伝えしておきたいことがございます。
1.「宮澤敏子」様は「ブログ主さんと同じように匿名であることを批判し」と仰っておられますが、ブログ主の私は「宮沢賢治学会一会員 様」から、

正々堂々と名指しで批判を展開するべきです。
また、もしそれをする度胸がないのであれば、あれこれ詮索を生みかねないこんな無責任な記事は公開せず、ご自分の胸にしまっておくべきだと考えます。

というご助言をいただいたから、私はこの件につきましては「度胸がない」つもりもありませんでしたのでそのお方のお名前を明らかにしたのです。
 したがいまして、このご助言の論理に従えば当然「宮沢賢治学会一会員 様」もお名前を明らかにすべきだということになるのではないでしょうか。

2.もちろん「宮澤賢治」は本名でないでしょうから、「宮澤敏子」様がこの方に
   ご自身も正々堂々と本名を名告るべきではありませんか?
というのは私もご尤もなことだと思います。
 ただひとつ問題がございまして、もし「宮澤敏子」様がそう仰るのであれば、同じ刀で「宮沢賢治学会一会員 様」にも切りかからねば、不公平だということになります。逆に言えば、「宮澤賢治」様、「宮沢賢治学会一会員 様」の両者に「宮澤敏子」様は
   正々堂々と本名を名告るべきではありませんか?
と迫っておりませんから、
   なんだ、「宮澤敏子」さんは所詮「宮沢賢治学会一会員 様」と昵懇でその味方か……
などととあらぬ誤解を招きませんか、ということです。
                                                             鈴木 守

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