鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

人と違うということ

2014-11-19 | 
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詩集「君にいい風吹きますように」より

2004年5月、二冊目の著書を神奈川新聞社から出版しました。                                                                 58編の詩と3編のエッセイからなる詩集です。
この詩集の中から選んで紹介してゆきます。( 10月22日から一日おきに掲載しています。)
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日本には「十人十色」という言葉があります。
しかしながら、どちらかというと日本人は「個」を大事にしていないように思います。
また、様々な「個」があることを認めない人が多いようです。
いじめはこのあたりが原因なのではないでしょうか。


   人と違うということ
                          2002年11月

きみは、人と違うかもしれないけど
それは悪いことではないよ
人と同じなのが、価値のあることだろうか
人と同じということは、
人として大切なことを見えなくしてしまうことがある
自分と同じなら認め、違ったら認めない
そんな狭い心たちをつくりあげていくんだよ
顔つきが同じなら認め、違ったら認めない
そんなつまらない心たちを生み出してしまうんだよ
みんながすべて同じではない
違うから、生きる意味があるんだよ
どういうことか、というとね
同じことをするのが大切なのではなくて
いろいろなことをいろいろな人がすることが
大きな価値があって、大切だということなんだよ
他の人ときみが違っていることを悲しむことないよ
それよりも違うことこそいちばん喜ぶべきことで
違うけど、みんな価値は同じなんだ
それを知ってほしい


   
   「君にいい風吹きますように」神奈川新聞社

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