すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

アベ情緒的改憲と教育勅語と幸福度

2018年10月05日 | 日々思うこと

アベ首相が改憲に積極的であることは先の総裁選でも明確でしたが、その理由の一つに9条の1項と2項を維持した上で、自衛隊の存在を明記して違憲論争に終止符を打つと主張です。

最近になって首相は「自衛官が息子に『お父さん、憲法違反なの?』と尋ねられ、息子は目に涙を浮かべていた」などと情緒的に訴えていますが、政治家の情緒的姿勢は要注意です。自衛隊がかわいそうだからと改憲でよいはずもなく、何よりも自民党憲法草案をひも解けば、戦前に逆戻りの明治憲法と重なってしまいます。

そんな中で去る2日、アベ内閣改造で初入閣した柴山昌彦文部科学相が就任会見で、教育勅語に関する質問に「現代風にアレンジした形で、今の道徳などに使えるという意味で普遍性を持っている部分がある」と答え、教育行政をつかさどる大臣だけに世論を驚かせました。

教育勅語といえば戦前の国家主義を支え、軍国主義を推し進める役割を果たし、森友学園の幼稚園で園児に唱和させていたことで注目され、国会で改めて大きな議論となっていました。今回の大臣発言は時代錯誤であることは言うまでもなく、早くもアベ政権の本音が見えてきました。

ところが本日、「教育現場に活用することを推奨する考えはない」という会見ですから、その軽さに再びビックリです。こんな人が文部科学大臣ですから、戦前の価値観を押しつけるような学校教育が進まないように注視せねばなりません。

今、作家の高橋源一郎氏の現代語訳「教育勅語」が話題になっています。https://dot.asahi.com/wa/2017041800076.html?page=1

『給食のおばさん、ブータンへ行く』は、糸魚川市山の坊出身の平澤さえこさん(旧姓 山崎)の書かれた本で知人からお借りし一気に読みました。平澤さんは1953年生まれで現在の県立糸魚川白嶺高校を卒業、都内渋谷区給食調理員として31年間勤務、2013年定年退職を機にブータン王国で活動してきました。来週11日(木)午後1時30分から市内ビーチホールまがたまで、福祉講座「給食のおばさん ブータンへ行く」があります。(入場無料 申し込み必要 TEL 025-552-7700 社会福祉協議会)

ところでブータンといえば世界で一番幸せな国といわれていますが、国連が156カ国を対象に行った幸福度調査2018年度版ランキングの1位はフィンランド、2位ノルウェーで上位5カ国のうち4カ国が北欧圏です。日本は昨年の51位から後退し54位で、さて世界に誇れる平和憲法を変えて、教育勅語を推奨するような国の幸福度は世界の上位になれるでしょうか。

今日は朝から孫たちの小学校のマラソン大会があるので出かけました。曇り空はいつの間にか青空に変わり、気温も上昇し陽ざしが強くなった中での声援です。夕方にはもう一度、畑の少し残っている赤紫蘇の実を収穫して佃煮に・・・。そうそう昨日、上の孫に言い忘れたことをしっかり伝えると納得なので“日々是好日”でした。


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