日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

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言葉にしきれない

2011-10-14 | 原発
10/07 鈴木耕太撮影
No.3951

いま印刷中、今週の「たまご新聞」から。
>(前号のつづき)
とあります。それも後ほどUPします。

(前号のつづき) 農家に対応した賠償の書類を自宅に届けさせました。やってきた東電の社員サン相手に、下記を朗読して聞かせました。いずれも、この間の「たまご新聞」からですが、再録します。
 お2人、神妙な顔はしていました。けど、償えるはずもありません。人としての心は凍結させて業務にあたっているんだろうか。

「ふくしまをかえせ」
まちをかえせ とちをかえせ
こどもらをかえせ かちくをかえせ
しごとばをかえせ
かぎりないめぐみをもたらす
 うみやまをかえせ
われわれのささやかな きぼうに
 みちた うつくしい
 ふくしまをかえせ
(いわき市 東山さん)


 震災からもう半年も経ち、時の流れに今さらながら驚いています。町の瓦礫はほとんど片付けられ、津波の被害の家屋の取り壊しが続いています。全国からの支援・ボランティアのお陰で、以前の街並みと生活が戻ったように見えます。
 しかしながら原発事故の影響がジワジワと覆い被さってきています。売れない農産物、次々とあきらめる作付け、汚染された土壌と資材で八方ふさがりの感があります。日増しに農民の元気が失せていっています。
 人間の手に負えない物を作らせてしまった反省しきりです。損害補償が始まりましたが、とてもそんなことで先が見えるものではなさそうです。
 30km圏内の当地は放射能汚染が高く、露地栽培は断念しました。ハウスのみ継続しましたが、経営的には苦しく、当地の除染も不可能に近く、農耕は断念することにし、来年は宮城で老母と暮らすことにしました。
(いわき市 阿部さん)


 大震災がきっかけで、福島県の原子力発電所が大事故を起こし、「死の灰」が広範囲に振りまかれました。いちおう、茨城県あたりの放射線量なら心配はない。というのが専門家筋の見立てでしょうか。
 ただし、センセイ方の多くは一貫して「日本の原発では過酷事故は起こりえない」と吹聴してきた大ウソつきです。あるいは百歩ゆずっても、手のほどこしようのない危険を内在する原発に対して、必要な事故対策が講じられていないことを放置してきた、いわば大マヌケな専門家です。
 そんなトンデモな権威者センセイたちが語る安全宣言を奉ずるしかないとは・・・。自然と向き合い、いのちの糧をはぐくみ届ける側にいる者として、なんとも情けないばかりです。事故から半年が経とうというのに、いまだに発すべき言葉が見つかりません。
 ある知人は「農薬も放射能も、遺伝子を傷つけるということでいえば同じく毒だ」と言います。また、うちの取り組みを参考にして今年もアイガモ農法を実践している知人は「他の田んぼは、農薬 プラス 放射能だけど、うちのは放射能だけだ」と変な胸を張っています。
 そうはいっても、なかなか簡単には割り切れるものではありません。残留農薬が基準を下回っているから大丈夫とか、そんな小賢しい数字など云々したくないために、完全無農薬での栽培にこだわってきました。とりわけ、除草剤までもゼロとするため、どれほどの苦心をし、どれだけ泥の中ではいつくばってきたか。
 東京からUターンして、百姓をきどって、もうすぐ27回目の稲刈りです。本来なら喜ぶべき季節を前にしながら、健康を大切にしたいと願う消費者の皆さんに、どう訴え、どう販売したらいいのか悩んでいます。
(すずき産地)




 
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1 コメント

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こういうの○ (nakayosi)
2011-10-14 22:13:40
こういう文章を読者は待ってるんだよ。

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