日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

おせっかい

2007-11-30 | ひと

新聞の投書欄に知っている名前を見つけました。
上の紙面、中段の杉山さんです。
埼玉県から秋田県の東成瀬村というところに移住し、
農業を始めた若いご夫婦で、HPも開いています。
CDを出して、を出版して、マンガも描いて、
多彩な田舎暮らしを楽しんでいると思いきや、
奥さんはこんな愚痴をこぼしたりもするんだ。

・・・ちょっと励まさなきゃ。(おせっかい)

というわけで、勝手に書いてみたのが、下段。
体裁や字数をそろえて談義に加わってみました。
じっさいに投稿が採用されるかはわからないけど、
本人にはメールで送るつもりです。その前に、
ここに掲載しちゃったんだけど(^^;


 「無農薬農業は草取りが大変」(11月26日付)におせっかいです。私は、Uターンして農業を継ぎました。水田350アールほどで、数年前から完全無農薬に踏み切っていますが、消費者に買ってもらうために農薬散布を我慢していると考えたことはありません。
 かつて農薬散布をした後にビールを飲んで、ひどい悪酔いに苦しんだ経験があります。試しに夜に農薬を散布すると、ライトに照らされて大量の粉が浮かび上がって見えます。体いっぱいに農薬をまぶしているようなものです。いちばん農薬の害を被るのは農家自身です。
 30秒で歩ける一列に1時間もかかると書かれています。雑草が育ってからの作業と推察します。「草を見てから取るのは中農。上農は草を見ずして草を取る」と言われます。逆恨みするより前に作業の工夫や技術向上の余地があるように思います。
 ちなみに先の格言は「草を見ても取らないのが下農」とつづきます。うちでは今年、雑草に負けて、60アールほどで稲の収穫を断念しました。それでも、頼まれもしないのに苦労して流す汗は心地いいと粋がっています。

う~む、字数が足りない。ってのは、
たぶん杉山さんも同じなんでしょうね。

とにかく、いわゆる有機農業は、
「差別化」とか「付加価値」といった
キーワードではとらえたくないわけで。
で、
「農業経営」じゃなくて「百姓暮らし」
って自称してるわけで。