日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

BSE

2005-12-12 | 食べる
 No.2039

政府は、米国産牛肉の輸入再開を正式決定しましたが、写真は、それに安全のお墨付きを与えたとされている食品安全委員会の答申です。「結論」は次のように書かれています。

“リスク管理機関から提示された輸出プログラム( 全頭からのSRM除去、20ヶ月齢以下の牛等)が遵守されるものと仮定した上で、米国・カナダの牛に由来する牛肉等と我が国の全年齢の牛に由来する牛肉等のリスクレベルについて、そのリスクの差は非常に小さいと考えられる。”

ここから政府は「リスクは小さいと考えられる」という部分だけを抜き出したわけですが、「きちんと管理されていると仮定すれば」という前提がついているのです。
さらに、じつはその前段部分で答申は、

“米国・カナダに関するデータの質・量ともに不明な点が多いこと、管理措置の遵守を前提に評価せざるを得なかったことから、米国・カナダのリスクの科学的同等性を評価することは困難と言わざるを得ない。”

と書いています。つまり、安全かどうか評価することは困難だというのが本当の結論なのです。
にもかかわらず、
アメリカの言うことなら何でも「YES」と言ってつきしたがってきた自民党公明党の小泉政権が、国民の食と健康までも売り渡してしまおうとしています。
(北茨城12月市議会での鈴木やす子議員の一般質問から)


 例によってというべきかNHKテレビでは、「アメリカも危険なものは輸出しないと思いますよ」とか「国産牛はお高いですしね」とか「アメリカ人だって食べていて何も問題はないでしょ」とか、そんなインタビューばかりをたれ流していましたが、
そんな人たちには、こちらのページをおすすめしたい。


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