旧百三十銀行ギャラリーへ
オランダ在住のレオがピックアップしたこの2週間の北九州の日常を見に行きました。
最終日の今日は、アーティストトークとクロージングパーティ。ほとんど知らない顔ばかり。
市立美術館の学芸員ハナダさんの冷静な視点と無邪気なレオの姿勢の対比が面白かった。
あ、えっと。そこじゃないね…。
レオの作品は、ただの風景じゃなくて、生活感を必ず感じられる現実。
レオが一番気に入っている作品は、ゴルフの打ちっぱなしで練習する姿が、駐車場の窓越しに見えているもの。んぅ、実は私もこれがちょっと気に入っていた。
彼にしてみれば、日本人がゴルフの練習といって、こんなビルの合間の狭い空間にネットを張ってゴルフをイメージして練習している事実にかなりの違和感を感じるそうだ。
確かにね…。こんなコンパクトな環境は、日本の社会にすごくマッチングしている。
そこで、思ったのが、「バーチャル」ってこと。
バーチャルな世界に慣れている日本人。ある意味、妥協をも飲み込むってことか?
小さな世界でのゲームを楽しめる特異体質って?想像力が豊かというより、なんだか荒んでいる気がしてきた。
■全く話はそれるが、昼前のニュースで、北朝鮮が「安全に核実験を終えた」なんていうニュースを流したね。「安全に」って、何言ってんだよ!もぅ訳わからん!やっぱり…。何考えてんだか…。
話もどる。
daily-lifeに見る写真というものの力強さを感じた。
それは、作られたモノではなく、事実・現実だから。
写真はダイレクトに訴える力を持っている。
全て日常であり、生活であり、それぞれの雰囲気を感じることができた。
北九州の外側と内側。コミュニケーションで生まれた関係が、daily-lifeを色づけたり、広がりをみせていた。レオにとって、きっと刺激的で楽しい2週間だったに違いない。
焼き鳥。焼酎。BBQ。若戸大橋と布団干し。木屋瀬のおそらく須賀神社。豆腐屋の朝。
今後、レオは、東京でも同じようなスタイルで町のdaily-lifeを撮る予定らしい。
しかもnight-lifeなんだそうで…。今度は4週間。火傷しないように…なんて心配は無用ね♪
ハナダさん曰く、レオは天才的な芸を持ってるから…。カタコトの日本語が絶妙なタイミングで飛び出す芸を持っているそうだ。ハナダさんの目では計算しているとは思えないらしぃ。きっと日本語はうまく喋れないからこそ、かえって相手の様子や気持ちに敏感なんじゃないだろうか?と、私は思う。