写真は今朝の朝食です。
お餅と磯海苔。 どちらも手作りです。
お餅はお正月に伊東の中村宏治さん宅で行われた餅つきに
顔を出したときにお土産に頂いたもの。
磯海苔は向かいのお爺さんが摘んできた海苔の洗浄を
手伝ったご褒美に頂きました。
まさかこのお餅と磯海苔を、一緒に食す事になるなんて……。
なんて考えていると携帯電話がなりました。
海老網漁師の親方から……。
「なんか珍しい魚が掛かったから取りに来い!」との連絡です。
朝食もそこそこに向かって貰ってきました。
30cm以上の大きなカサゴみたいな魚です。
観察して図鑑で調べてみると、どうやらオニオコゼみたいです。
オニオコゼとなると……。
この背鰭に要注意です。 猛毒です。
この大きさだと飼育は難しいので水族館に連絡して
取りに来てもらうことにしました。
さて、さて……。 背鰭の毒に要注意な魚。
バリも頂いてきました。
一般的にはアイゴという魚ですが、この辺ではバリと呼びます。
磯魚の独特な臭みで敬遠がちですが、実は美味しい魚。
早速、三枚に下ろして干物にします。
作るのに用意するものは……。
謎の液体。 緊急事態用の薬です。 その正体は…。
なんと
「ナメクジの醤油漬け」です。 作り置きして冷蔵庫に保存してます。
先ほどのオニオコゼ程ではありませんがバリも背鰭などに
毒があります。
数年前に、やはり干物を作ろうと下ろしている時に、誤って手に刺してしまいました。
その激痛ときたらたまりません。
刺した指先に体中の全神経が集中したかのようでした。
もし刺してしまった時の特効薬が「ナメクジの醤油漬け」です。
まだ、使ったことはありませんが効果は覿面との事です。
漁師の親方曰く「一発だ!」と太鼓判です。
なぜ「ナメクジの醤油付け」がバリの背鰭の毒に効くかの
ナメクジと醤油の成分がどう作用するかの科学的、医学的根拠は
判りません。
もし、バリの毒がタンパク毒だとしたら
オニヒトデなどの毒に応用できるかもしれません。
さて、特効薬を使うことの無いように作業開始です。
背鰭等だけでは無く…。
この突起物に要注意。
背鰭と逆方向を向いているので見落としがちです。
それと、出来るだけ内臓を傷つけないようにします。
臭いが強烈です。
綺麗な白身です。
干物だけではなく、ムニエルなどにも最適です。
寒い日が続く、今日この頃。
須崎では正月飾りのどんど焼きが終わると…。
こうやって子供達がやって来て「はんじょっ!はんじょっ!」と
その所々の繁栄をお祈りしてくれます。
須崎ダイビングセンターはもちろん「商売繁盛」をお祈りしてもらいました。
ただ……。
ここがスタートだったせいか、恥ずかしがり、蚊の鳴くような
声でした。 思春期のはじまりかな?
それでもいいんです。 ありがとね!
さて今日の九十浜は……。
先日の爆弾低気圧が通ったときは30m以上のナライの風でした。
ダンゴはどうかな?
相変わらず、この時期ならではの透明度です。
25mオーバー。 水温は14.5℃。
綺麗な海です。
ウミウシは……。
あちらこちらにキイロウミコチョウなどを見ながら
ダンゴウオを探しましたが見つかりません。 残念
やはり爆弾低気圧のせいで身を隠してしまったのでしょうか?
それとも親ダンゴは抱卵の為、見出せない所に隠れてしまったか……。
近いうちの再開を楽しみに待ちましょう。
他には…。
したら………。
今シーズン初のワカメを発見。
メカブが出来ればスナビクニンにも逢えますね。
水仙も開花が進み、その香りに包まれるこの時期
ならではの須崎になりそうです。
追伸。
この時期ならではがもうひとつ。
向かいのお爺さんがたくさん摘んできました。
食べられるようにするまでが大変です。
何度も、何度も水にさらして混ざってしまっている
砂やゴミを取り除きます。
完成品を頂きました。
これを食べる際にストーブなどで炙り、手で揉み砕いて
醤油をたらしていただきます。
このカオリは言葉では表せません。
ご飯が進みます。
この時期ならではの逸品です。
今朝の「初日の出」を拝んだあとに
早速、潜ってまいりました。
2013年の初九十浜。
昨日は少しあった揺れもすっかり収まってました。
透明度は30m近く。 水温は下がりました。 14.2℃
早速、数え切れない程のクロホシイシモチの群に
迎えられました。
少し、白っぽく見えるのは濁りではなく、アミの群。
小魚達のご馳走です。
久しぶりに逢えたコモンイトギンポ。
するとすぐ隣で……。
えっ?
クロヘリアメフラシがキイロウミコチョウを喰ってる?
新発見? キイロウミコチョウがやられてしまう?
とっ。 思いきや、すぐに顔を上げたクロヘリアメフラシ。
何事も無く、通り過ぎるキイロウミコチョウでした。
良かった。良かった。
もし、これが捕食シーンだったら悲しくなります。
他には……。
お正月らしいおめでたいカラーの真っ赤なイワアナコケギンポや。
こちらはアナハゼ? アヤアナハゼ?
あまり見かけない体色です。
綺麗に輝いていた海藻。 アミジグサ。
さてさて、今日も楽しい九十浜でしたと、エキジットと
なるところでしたが最後に……。
今年も逢えました。 すぐ堤防の壁に居るダンゴウオ。
エントリーしたときは見つからず、さては産卵・抱卵行動
の為に身を隠したのかと思いましたが帰りに出てきてくれました。
実は、前回もそうでした。
もしかしてこちらの気持ちが判り、期待にこたえてくれているのかな?
でも、本当にそろそろ産卵・抱卵となるはずです。
たくさんのチビダンゴ達を誕生させてくれる事を願いましょう。