SUZAKART アートプロジェクト

このブログは信州大学教育学部美術科の学生が長野県須坂市でアートプロジェクトを行っていく経緯を報告するものです

2008.6.18(水) 3つのパターンから展覧会を捕らえてみた

2008-06-24 10:51:33 | Weblog
どこで展覧会をしたらよりよく盛り上がるだろうか?
①動物園 ②商店街(商店、市の管理施設、空き店舗)
二つの候補施設の利点、欠点を出しあってみました。
①動物園でやった場合
・お客さんがいっぱいくる
・去年やったので運営がやりやすく、協力的
・商店との係わり合いは少ない分、見せ方やイベント性を考えた方がいい
・入園料かかる(去年はDMで無料に)
・テーマ性が必要
・野外なので大きい作品がいい
・展示を安全にできる作品が必要
・作品数がいる、10~20前後
・地元の人よりも外から来た人向け
・対象が家族
②商店街でやった場合
・地元との係わりが持てる
・お店の人と交渉してつくらなければならない←市の施設ならやらなくていい
・店ごとの色を出せる
・ばらばらの展示になるので案内や意見交換がきちんとできるか(中心地をひとつ決めて、そこで案内を配ればいい)

今日はもう少し②を出してもらった。
②追加
・運営面が効率である。パンフやアンケートづくりなど
・少人数でもできそう
・スタンプラリーとのかかわりが強くなる

だし終わったら今度は違う観点から考えて絞っていきたい。
絞るポイントは…
①私たちの願いーSUZAKARTをやる目的は?
②街(観衆)のニーズー誰に向けてやるの?
③運営面でやれるのか、やれないのかー安全性は?パターン化して比較

①もともと私個人の企ての段階では、地域復興という建前、美術で人と人とをつなげる活動をする中で美術を街に根づかせたいという思いがあった。未だつながりが薄く、個々に成り立っている社会を、美術を通し人々が協働することで、それが社会的なつながりとなり、自分を取り巻く環境下で、居心地の良さや安らぎ、感動を感じられる街にする。そんなことができたらと人々は豊かに生きていけるのではないだろうかと信じている。去年もおととしもやりっぱなしの感があったのは、この意識があいまいになったまま終わってしまったから。
 プロジェクトに参加するみんなはこの気持ちに賛同し、さらにそれぞれの目的があって参加しているはずだ。例えば●やりがいのある何かをしてみたい。●新しい経験をするために挑戦してみたい。●学ぶ機会を持ちたい。●美術に積極的に参加したい。●作品を他人に評価してほしい。●みんなと仲良くなりたい。他にもいろいろ。それらはプロジェクト運営を通してでも、制作を通してでも、なにかと自分のプラスにしたいことがあったから参加したはずだ。そのよりよくしたいという気持ち、目的はどちらの場所でやれば達成できるのかを考えていけば答えは出てくるのではないかと思う。

②・動物園なら去年の成功から今年もやって欲しいという依頼が来ているので、ニーズがある。展覧会をやるとしたら、協力的(入場無料など)に関わってくれるだろう。やらないとしたら、上越にワークショップを頼むか、スタンプラリーの設定(動物園から動物が逃げ出した!)にからめ、商店の名前と動物をつなげられるようなしかけなどをなにかしら行わなければならないだろう。
・商店街なら、今までの情報がないためにどのようなニーズがあるのかわからない。饅頭屋のおばさんは「最近商店が寂れているからうれしいわ」と言ってくれたが、全体としてどうかはわからない。しかし、今回プロジェクトの目標である、人と人とのアートを通した交流を行うことでなんらかの変化を町に与えることができるだあろう。

③・動物園なら去年もやった経緯から、運営はやりやすく、安全に設置できる場所や、工夫をある程度理解している。大きなものでないとインパクトがない、作品数を確保しなければならないが、現時点で制作者7名であるという点もある。
・商店街ならスタンプラリーと関連させていけるので、その分パンフ制作や下見など動く面でやりやすさがある。


考えられるパターン よりプロジェクトの効果が高まるものはどれか?

■1.動物園で展覧会and商店でスタンプラリー
◎動物園が協力的。やって欲しいという依頼
◎商店街と動物園とのつながりが作品を通して持てる
◎客の入りがいい
◎運営がやりやすい
△人数がいる10人以上は…現在7人
△野外展示に耐えられる作品である(安全性)
△2回目であるので期待が大きくなる。プレッシャー
・みせ方の工夫がいる(大きくつくるか、目立たせるか)
・地元の人へ宣伝

■2.商店街(市の施設、まゆ蔵、笠ぼこ)で展覧会and商店でスタンプラリー
◎制作に打ち込める
◎施設なら借りられる
◎室内なので危険性が少ない
◎少人数でもできる
◎動きやすい、下見、パンフ作りなど
△動物園とのつながりが薄くなるので他のプロジェクトを新たに行うか上越にワークショップを頼む
△人がいないので宣伝が必要

■3.商店で展覧会and商店でスタンプラリー
◎交渉する時にお店の人と関われるのでプロジェクトのコンセプトに合う
◎お店ごとに特色ある作品を作ることができる
◎スタンプラリーと関係性が持てる
◎新しい試み
△借りるには交渉が必要…保障がない
・コンセプトを動物にすればスタンプラリーの作品が充実する(子どもだけの作品だと完成度が不安)

以上でした。
この話し合いで、上越さんの人数や作りたい作品、そして須坂市の意向によっても場所は変化してくるだろうという考えに至ったので、決定はすぐにはできないということがわかりました。
6月28,29日に上越との交流会が開かれるので、それまではすこしそれぞれの考えを暖める時間としようと思います。
よって24日のゼミは交流会のスケジュール決めを行おうと思います

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