三木正夫 好きです須坂! がんばろう!

信州須坂から徒然なるままに様々なことを書き記してまいります。

「心の文化」による「おもてなし」

2016年05月08日 | Weblog

 「心の文化」による「おもてなし」 2015-5-14

 スイスの「世界経済フォーラム(WEF)」が、2015年の「旅行・観光競

争力報告書」を発表しました。その中で日本は141カ国・地域中で総合

9位でした。「客の待遇」の項目で首位になり、いわゆる「おもてなし」

の精神が高く評価されました。

http://mainichi.jp/select/news/20150507k0000e040111000c.html

 

 4月23日に発行したメールマガジンで、須坂市観光協会が「暮らし観

光」を目指すと紹介しました。訪れた土地の風情や生活文化に触れるこ

とは、旅を楽しむ重要な要素であり、地元の人が地域に誇りをもって生

活している「暮らし」は何よりも来訪者を魅了するからです。

 

 

 来訪者が土地の風情や生活文化に触れる「暮らし観光」に関して、

とてもうれしいお話をお聞きしたので紹介します。

 

●ある旅館のリピーターであるお客様は、お土産に名産であるお菓子を

持ってきてくれるそうです。

 

●緑茶のサービスをしているある施設では、緑茶サービスに加えて、ス

タッフの方の親切に感激して、来訪した方が地元の高級魚を送ってくれ

たそうです。

 

 (長野県の他の地域では、おもてなしでそば茶とか麦茶などを出して

もらい、緑茶をいただかなかったので、長野県では緑茶を飲む風習はな

いと思ったという話もありました。来訪者なので日ごろの生活とは異な

る対応をしなければとの思いがもあったものと考えられます)

 

 これらのケースは、いずれも須坂市民の来訪者への対応が、風情や生

活に根差した「心の文化(岡信孝画伯が私どもの地域のおもてなしを表

現したお言葉)」であったことが、来訪者の琴線に触れたのだと思いま

す。

 

 横町中央交差点付近のポケットパークに東山魁夷画伯詩碑「馬車よ

ゆっくり走れ!」が建立されています。詩碑建立に際して東山魁夷画伯

から次のお言葉(抜粋)をいただきました。

http://www.city.suzaka.nagano.jp/otakara/search/item.php?id=424

http://www.city.suzaka.nagano.jp/enjoy/kankou/kura/pdf/machinami01.pdf

 

 

 「この須坂市には、他の地域では失ってしまったものが、数多くまだ

残っていると聞いております。一つの特色ある街として人間のぬくもり

のある家並みを大切に保存していただければ、たいへんうれしいと思い

ます。

 

 目新しいものを創る努力を、古くて伝統あるものを保存する努力に置

き換えて、市民の皆様方の気持ちが一つになって、盛り上げていってい

ただければと願っている次第です」

 

 私は、人間のぬくもりのある家並みを大切に保存するということは、

そこに住む人間にぬくもりがあるからであり、また、人間のぬくもりの

ある家並みが、そこに住む人間にぬくもりを与えているという関係にあ

ると考えています。

 


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