みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

おことばどおり

2012年12月22日 | クリスマス
ルカの福音書1章26-38節


 この箇所はいわゆる「受胎告知」として知られ、多くの芸術家が作品に表しています。
 
 美術伝道を進めている方が、フラ・アンジェリコの「受胎告知」という作品を解説したのを思い出しました。Photo
 その中からいくつか…。
 この絵は、御使いが最初にマリヤに語ったときではなくて、「おとこばどおりこの身になりますように」と神の計画を受け入れたときの姿を表しているのだそうです。
 また、腰をかがめ両手を重ねているマリヤの姿勢には、相手を敬い、同意するという意味があるとも説明していました。
 「なるほど!」とうなずけますと、さらに作品への親しみが湧いてきます。

 マリヤが「おことばどおりこの身になりますように」と受け入れたのは、それを受け入れたら自分がしあわせになるとか、もっとよい生活ができるとかいう展望を持っていたからではありません。
 御使いによって告げられた神の計画が「この身になる」ことで、自分に何が待ち構えているのかということについて、彼女に見通せていたとは思えません。

 「みことばの光」には、「マリヤがイエスの母となるのを受け入れたということは、それに伴う、喜び、悲しみ、辛さ、孤独など、これから彼女が通るであろうすべてを受け入れるということであった」とあります。

 先が見通せなくても、神が命じ、約束しておられるならば「おことばどおり」と信じる。これが、マリヤの信仰から教えられることです。



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