みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

十字架の上で

2018年03月30日 | ルカの福音書

ルカの福音書 23章32−43節

 きょうはイエス・キリストが十字架にかかられた「受難日」ですが、当地では「聖金曜日」と呼ばれます。

 前日の木曜日、ドイツで親しまれている聖書日課「ローズンゲン」には、Gründonnerstag(緑の木曜日)とありました。

 昼頃街に出てみると、マーケットの立ち食いのお店では、たくさんの人がスープ皿にジャガイモ、ゆで卵を4分の1ぐらいに切ったものが浮かぶ緑色のソースのスープを食べていました。Grüne Soße(グリューネゾーセ〜緑のソース)と言うのだそうです。八百屋さんには、グリューネソゾーセを作るためのハーブが束にして売られています。さらに、スーパーに行くと、入口で瓶入のGrüne Soßeが売られていました。

 調べてみましたら、受難日の前の日を「緑の木曜日」と呼び、その日に七種類のハーブで作った緑のソースを「初物」として食べるという伝統があるのだそうです。七種類のハーブで作るというのですから、「春の七草」のようですね。

 この箇所には、十字架上でイエスが語られた七つのことばのうちの二つが記されています。

 「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです」が一つめ。ご自分を十字架につけた人々のためにとりなしておられるのです。「こんな祈り、こんなことばは初めて聞いた」と、私は47年前のある夜行った教会で聞いたメッセージを聞いて思いました。そして、このことばがきっかけで私はイエスを心に迎えました。

 「まことに、あなたに言います。あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます」が二つめのことばです。イエスは十字架上の苦しみの極みにあって、なお小さな信仰を表す人に「いっしょにパラダイスにいます」と約束するのです。この二つのことばの前にずっと立ち続けるだけでも、イエスがキリストであることが伝わってきます。


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