みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

主の御顔を避けて

2018年04月27日 | ヨナ書

ヨナ書 1章

 旧約聖書の中でも特異な書の一つがヨナ書です。

 「みことばの光」の「ヨナ書を読む前に」には、主が預言者に与えられたことばではなく、預言者が自ら経験したことを伝えている書だとあります。預言者なのに、神に従わずに働きを放棄して逃げようとしました。人を呑み込む大きな魚が出てきます。神がヨナに託したことばが人々の心を刺して悪から立ち返ったにもかかわらず、預言者ヨナは機嫌を損ねました。

 本章は、神からの使命を託されたにもかかわらず逃げる預言者の姿を描きます。

 神はヨナに、イスラエルの東にあるアッシリヤの首都ニネベに行って叫べとお命じになります。なぜなら、「彼らの悪が私の前に上って来たから」です。何を叫ぶのかはここには記されていませんが、3章4節には「あと四十日すると、ニネベは滅びる」とあります。アッシリヤはイスラエルにとっては脅威。やがてこの時から数十年後にヨナが活動していた北王国イスラエルはアッシリヤによって滅ぼされてしまうのです。

 それを聞いたヨナの決断はすばやいものがありました。神のことばに従ったのではなくて逆らって、しかも地理的には正反対の地中海の西の端へと逃れようと船に乗り込んでしまいます。なぜヨナがこのような行動をとったのか、単純に考えるならば行きたくなかったのです。そこには、自分の宣言があるいはニネベの人々の心を打って滅ぼされないための行動をとるかもしれないとの思いが、ヨナの心の中に生じたのかもしれません。

 行くべき所だと神が指し示した地を避けて逃げようとするヨナを、そうではなくてあなたが行くべきはここなのだととどめようとする、方向を何としてでも変えようと働かれる神のお姿が表れているような箇所。私にとっては、これまでの歩みを振り返り、「そうなのです」とうなずかなくてはいられないような箇所です。

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