詩篇 104篇1−15節
ベルリンのクリスマス市に大型トラックが突っ込んで多くの方が亡くなり、負傷したという事件が起こりました。昨日の当地のニュースはほとんどこのことを伝えていました。たくさんの人が楽しみの場として集う所に何と卑劣なことをするのかとの怒りがわいてきます。かかわりのあった家族や友に天父の慰めを祈ります。
容疑者が難民申請者だと報じられて、難民を受け入れてきた政権に大きな転換が迫られるとの声もあります。きょうの箇所について、「みことばの光」は、ドイツのヴァイツゼッカー元大統領が終戦40年を記念して行った演説について触れていました。その演説の中に、次のような若い人々へのメッセージがあります。
「若い人たちにお願いしたい。他の人々への敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。ロシア人やアメリカ人、ユダヤ人やトルコ人、オールタナティヴを唱える人々や保守主義者、黒人や白人。これらの人たちに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。 若い人たちは、互いに敵対するのではなく、互いに手をとり合って生きていくことを学んでいただきたい。」
政治の世界、国と国との関係は、ますます互いの垣根を高くして自国の利益を優先する方向に向かおうとしているように思えます。そのような中で、神の子どもたちとされた私たちは、今こそ神の御名を呼び求める時なのだということを、この詩篇を読んで強くおぼえます。人間の不誠実、ごまかしと偽りにもかかわらず、神はずっとそのような者たちに真実であられたことを知って、「神よ。私たちを、この世界をあわれみ、ご自身の御手を延べてください」と祈ります。