みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

悔い改めようとしない

2017年11月23日 | ヨハネの黙示録

ヨハネの黙示録 2章18−29節

 今回の旅先ではよく歩いています。月曜日から水曜日までの総歩数は六万歩近くになりました。歩くのでお腹が空きます。ヨハネがパトモスでキリストから受けた使信は、まず船で、次には歩いて届けられたことでしょうが、使者は一日にどれぐらいの距離を歩いたのだろうか、などと想像をしてしまいます。

 アジア州の七つの教会へのメッセージ、四つ目はティアティラの教会です。ここは現在のトルコのアクヒサルという町で、中心部にローマ時代の遺跡があります。七つの教会への使信の中、四番目のティアティラへへのメッセージにもっとも多くが割かれています。

 ここでは、イエス・キリストが「燃える炎のような目を持ち、その足は光り輝く真鍮(しんちゅう)のような神の子」として紹介されています。これは、キリストの完全な正義と高潔さを強調していると言われます。キリストの「異様な」お姿が紹介されているのはティアティラとその前のペルガモンの教会への使信の場合です。

 キリストはティアティラの教会を、愛においても信仰においても奉仕、忍耐(希望)においても問題がなく、しかも、初めよりも成長している教会だとご覧になるのです。言うなれば、教会として持つべきものをすべて持っていたのです。「いつまでも残るのは信仰と希望と愛」というⅠコリント13章13節のことばを覚えます。

 ところが、この教会は「イゼベル」をなすがままにしていると非難されます。そして、教会の一部の信者がイゼベルに牛耳られていました。「彼女」は悔い改めの機会を与えられたにもかかわらず、悔い改めようとはしませんでした。

七つの教会を診察したキリストは、問題のある教会一つ一つに処方箋をお示しになったのです。そこにあるのはどれもが、「悔い改めなさい」ということ。「悔い改め」こそ、十字架によってキリストが私たちに賜った罪人が神に立ち返る道。これを拒むならば、もはや立ち返ることはできないのです。


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