みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

ただ、…

2017年01月27日 | 申命記

申命記 10章

 夕方公園を歩くと、照明の下で子どもたちがサッカーの練習をしていました。とても上手で、見とれてしまいました。寒さはまだ厳しいですが、昼が長くなってきたのがわかります。

 モーセの回想と,民へのことばが続きます。この時からおよそ40年前、ホレブで主から賜った十戒の石の板は民の背きの罪ゆえに、モーセによって粉々にされました。それとともにモーセは民を滅ぼさないでほしいと主にとりなすのです。主はモーセの祈りを聞き、再び二枚の石に十のことばを書き記してくださったとモーセは振り返ります。それは、民が再出発できるということでもありました。

 約束の地を目の前にして、モーセは主がイスラエルの民に何を求めておられるのかを語ります。12節から22節を声を出して読みました。ここは、民への命令と命令をお与えになる神がどのようなお方なのかが交互に出てくるように思えました。12節に「それは、ただ、…」とあります。「ただ」ということばに目がとまります。神のことばを聞き、行うとは、神の民に求められる生き方です。それは、神がどのような方かを知ることと切り離すことはできません。神を知らずに神のことばを守ることはできません。

 就任したての大統領のつぶやき、声に、周りが振り回されているようなここ数日だった気がします。そのような中、19節にある命令を心に留めました。あなたがたもかつては在留異国人だったのだから、在留異国人を愛せよとのことばが、今に響くようです。事はもっと込み入っていると言われそうですが、壁を築くという政策がしっくりこないのは何なのでしょうか。


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