みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

家を建てて住みつき

2015年10月12日 | エレミヤ書

エレミヤ書 29章1−14節

 きのうの日曜日。修養会場での礼拝のほかに、いつもの開始時刻より1時間半遅らせて夕方にも礼拝を持ちました。いつも礼拝している場所では、パキスタンの方が礼拝をしていますので、私たちは祈祷会で使用している小さな部屋で礼拝を行うことを考えていました。

 教会に着いてみますと、奏楽者の方が「大きな部屋で礼拝してもよいと、貸してくださっている教会の管理者が言っている」と話しをされます。「きょうはあまり人が来ないのに、大きな部屋で礼拝したらさびしいだろう…」と、心配しました。

 ところが、礼拝が始まる頃になるといろいろな方がお見えになり、小さな部屋にはとても入れきれない人数でした。このために神が予め部屋をも準備してくださったのだと驚き、感動しました。

 きょうの箇所には、バビロンに捕囚されている人々にエレミヤが神に命令されて書き送った手紙の内容が示されています。いとことで言えば、捕囚の地で、地に足のついた落ち着いた生活をするようにということでした。

 捕囚の地は、ユダの人々にとってみれば仮の場所。本物の居場所はここではありません。しかし神は、そこで家を建て、若い者たちは結婚するようにと勧めます。それにしても、七十年は一世代がそのまま交代する期間。ですから、「そんなことはない、神は速やかにバビロンから帰してくださる」との偽預言者のことばに人々が心惹かれるのです。

 ここで捕囚の民に主がおっしゃっているのは、神の民がこの世界に生き行くことの基本を教えていることばです。ここは自分たちがいる所ではないとしてフワフワとした状態でいるのではなくて、この地に住み、生活をすることの先に希望が待ち構えているということを思いました。


2011-2024 © Hiroshi Yabuki