みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

宣言する

2015年02月10日 | レビ記

レビ記 13章1−28節

 

 13章と14章は、ツァラアトと訳された疾患についての規定を記します。ツァラアトはヘブル語を音訳したもので、新改訳聖書の第二版までは「らい病」と訳さていました。その典型的な症状は「患部の毛が白く変わり、その患部がそのからだの皮膚よりも深く見えている」ということにあります。

 ツァラアトは、長い間ハンセン病のことであると解釈されてきましたが、現代では否定されています。新共同訳聖書は「重い皮膚病」と訳しますが、なにをもって「重い」とするかについては難しいところがあります。

 この箇所についての注解の中には、ツァラアトであるかないかの決定をするのは祭司であり、判断はとても難しいものであるので、祭司でなくてよかったというのが実感であると書いているものもありました。なるほど…と思います。

 きのう、11−15章が「きよいものときよくないものの区別」がテーマだと書きました。このことを踏まえて改めて読むと、聖い神の前に立つにふさわしいとはどのようなことかについて、このような皮膚の病を持つ場合には神の前に立つにふさわしくないから、祭司はそれをよく見きわめるようにとの勧めだということです。

 主イエスの十字架によってきよいものとされたとの事実に目を留め、約束を信じて罪を悔い改めつつ歩む…、これが、聖いお方の前に立つにふさわしいきよさなのだということを覚えるのです。

 「あなたの罪は赦された」と力強く宣言した主イエスのことばを思い起こしました。

 


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