みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

一人だけ、あとに残った

2013年03月22日 | 創世記
創世記32章13ー22節


 明日の結婚式の準備のために隣町のショッピングモールに。駐車場に車を止め、いざ店内に入ろうとしたら改装工事中で休み。それでは…と、次の店に行くと閉店。三度目の正直と、もう一つのショッピングセンターに行くと…。ありました! 無事購入。ホッとしました。

 ヤコブが兄エサウとの再会をどれほど恐れ、緊張していたかは、特選の贈り物を用意し、しもべたちに口上を用意することから想像できます。贈り物を先に行かせて兄の怒りをなだめようとしたのでしょう。
 妻や女奴隷、そして子どもたちを連れてヤボクの渡しを渡った後で、ヤコブはもう一度戻ったのでしょうか。定かではありませんが、とにかくヤコブは「一人だけ、あとに残った」のです。

 その時に、人生の転機となるようなことがヤコブの身に起こりました。必死になって、ヤコブは「その人」と格闘します。ヤコブは「その人」を自分に祝福を賜るお方だと受け止め、「顔と顔とを合わせて神を見た」とも言っています。格闘によって彼のもものつがいがはずされます。この時から、彼は「イスラエル」と呼ばれるようになりました。

 「一人だけ、あとに残った」ということばを心に留めます。
 恐れの中で、人はだれかにたよりたいとか一緒にいたいとか考えます。寂しさや恐れを紛らわすために、だれかと一緒にいたいと思います。けれども、「一人だけ」ということがどうしても必要がときがあるのです。

 それこそ、神にお会いする時であり、そこでの「格闘」が恐れる人を支えるのだと考えました。


  


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