みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

私の道を知っておられる方

2012年11月17日 | 詩篇
詩篇142篇


 一日のうちにはいろいろなことがあり、いろいろな出会いがあるものです。

 昨日は「みことばの光」2月号の編集のために、聖書同盟の事務所に行きました。
 2時にお客さまが来るというので間に合うようにしましたが、駅に着くと電車が遅れているとのこと。以前は自分の路線知識を駆使して(乱用して)、事務所にできるだけ急ごうとして失敗しましたので、今回は予定通りの電車に乗ることに決めました。結果は20分の遅刻。お待たせしてすみませんでした。

 帰り道、新宿駅のホームで、すれ違いざま強く肩をぶつけてくる人がいて、一瞬むっとしました。その時、木曜日の聖書の学び会で、「もたもた運転している人がいると、『どうぞゆっくり無理しないでね、前の車の運転手さん!』と思うことにして、『神さまこの方を守ってください』とお祈りするのよ」と言う方のことばを思い起こして、守られました。

 この時ダビデが置かれていたのは、駅で肩を強くぶつけられたなどという生易しいものではありません。「みことばの光」のタイトルにあるように「絶望的窮状の中」にあったのです。ダビデは声をあげて叫んでいます。「私の霊が私のうちで衰え果てたとき」とあります。絶体絶命の危機です。

 けれども、絶望が祈りに変わります。そのきっかけが「あなたこそ、私の道を知っておられる方です」との一言。

 「私の道を知っておられる」主がともにおられなかったら、ささいなことでも怒り、落ち込んでいるもう一人の自分が間違いなくいたことでしょう。いや、今でもがっかりしたり落ち込むことはしょっちゅうなのですが、ダビデのように「あなたこと、私の道を知っておられる方」だと、目を上に向けることができるのは、ありがたいことです。


  


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