みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

かすかなともしび

2011年08月10日 | 歴代誌第二
Ⅱ歴代誌22章


 暑い一日でした。夕食の後夫婦でウォーキング。街の中ではモォワーンとでも表現したいような暑さを感じますが、桜並木の川沿いの小道を歩く時には涼しい風が心地よかったです。よい汗をかきました。

 ユダの王アハズヤは母アタルヤの助言によって自らに滅びを招きました。アタルヤは北王国イスラエルの王アハブとその妻イゼベルの娘。善王だった南王国ユダのヨシャパテの子どもヨラムと結婚しました。アタルヤの影響は夫が王であった時にすでにユダをむしばみ(ヨタムが弟たちを殺したのも妻の助言ゆえのことだったと考えられます)、わが子アハズヤの時代には、意のままに王を操ることができるようになったのでしょう。アハズヤの治世はわずか1年でした。
 わが子アハズヤが死んでしまうと、ユダの王家に足がかりはなくなる…。そのように考えたアタルヤは、すぐにダビデの子孫たちを皆殺しにして、自分の力をユダに保ち続けようとしたのです。「あわや、ダビデの家系が!」というその時に、何とアハズヤの娘であり、祭司エホヤダの妻であったエホシェバが、ヨアシュを盗み出して隠すのです。エホシェバにとっては年の離れた弟ということでしょう。
 エホシェバの、この行動がユダの王家を守ることになったのです。
 
 歴代誌では、人と人との間で繰り広げられる様々な確執が見られます。それとともに、確かに歴史の主人公なる神が、ご自分の計画を着々と進めておられるのだということにも気づかされるのです。「かすかなともしび」はこうして保たれるのです。

 しばらくは猛暑が続くとのこと、お大事になさってください。





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