みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

愛されることなく

2011年08月09日 | 歴代誌第二
Ⅱ歴代誌21章

 
 久しぶりに仕事部屋でブログを書いています。三日間の小学生キャンプと日曜日の礼拝でのメッセージを終えて、昨晩帰宅しました。札幌も暑かったのですが、木陰では涼風を感じることができます。やはりこちらの暑さは格別だと改めて思いました。

 善王ヨシャパテの子ヨラムはユダ王国暗黒時代の引き金になった人物。長男であったヨラムは王権を引き継ぎました。ところが、彼は弟たちを皆殺しにしてしまうのです。さらにはつかさたちのうちの何人かも殺されます。北王国イスラエルのアハブとイゼベルの娘だったヨラムの妻アタルヤにそそのかされてのことだったの犯罪だったと考えられますが、もちろんヨラムが悪いのです。

 ヨラムは、目に見えるものだけが父の遺産だと考えたのではないでしょうか。長男であった彼は王国を受け継ぎました。それだけでも充分なはずです。ところが彼は、銀や金、えりすぐりの品々などの多くの賜り物を、そして防備の町々を受け継いだ弟たちのものを、自分だけのものにしたかった(妻からそうするように促された)です。
 
 目に見えるものを追い求め、自分の受ける分に満足できずに兄弟を殺してまでも占有したいと、むごたらしいことをしたヨラムの結末は悲惨なものです。「彼は人々に愛されることなく世を去った」との一言に、独り占めしようとした人間の結末の典型を見る思いがしました。

 そのような中にあっても、主のご真実とあわれみを南王国ユダに示してくださいました。「主はダビデとその子孫にいつまでもともしびを与えよう」との約束をきちんと果たしてくださっているからです。その消えないともしびの先に主イエスがおられるのですね。
 きょうは長崎原爆の日です。


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