みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

戦いのときに神に呼ばわった

2011年04月21日 | 歴代誌第一
1歴代誌5章

 主の平安がありますように。

 肌寒い朝です。ウォーキングの終わり頃に通る公園の中、草の匂いがするなぁと思ってよく見ると、刈り取った跡があります。桜の花の後の景色の主役は緑色。日毎にその緑色が濃くなるのが、これからの楽しみです。

 5章は、聖書巻末の地図で確認しながら読むことをお勧めします。エジプトを出たイスラエルの民がカナンに定住する際に、ヨルダン川の東側に割り当て地を得たルベン、ガド、マナセの半部族の系図です。
ルベンは12人兄弟の長子であったが、罪を犯したために長子の権利はヨセフの子孫に移ったこと、ユダは他の兄弟たちにまさる者になり、「君たる者も彼から出る」ことが言われています。
 「旧約聖書にはイエスさまが隠れておられる」と言われますが、ここにもおられましたね。

 ルベン、ガド、マナセの半部族の勇者たちの姿勢を、このことばに照らしながら考えてみました。欠けだらけの彼らであっても、戦いのときに神に呼ばわったので、神は彼らの願いを聞き入れたのです(20節)。
 表も裏も、非の打ち所のない完全な人などいません。そうであっても、神に呼ばわる、神に拠り頼むならば、神はその人の願いを聞き入れてくださるのです。

 昨日の朝日新聞「天声人語」に、福島県郡山市で隔月に刊行されている児童詩誌「青い窓」の最終ページの一言が紹介されていました。それは『素晴らしい人間に出会うのではなく、人間の素晴らしさに出会う』ということばです。「その戦いのときに、神に呼ばわった」というみことばとともに、心に留めておきたい一言でした。
 


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