みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

豊かな良い牧場

2011年04月20日 | 歴代誌第一
1歴代誌4章24-43節

 主なる神からの平安を祈ります。

 関東地方は昨日の雨をきっかけに、気温が一ヶ月ほど前に戻りました。陽射しはありますが、暖かくはならなそうです。もっと寒い朝を迎えている被災地で避難生活をしている方々を覚えて祈ります。

 1歴代誌、系図読みが続いています。きょうの箇所はシメオン部族の系図。シメオンはヤコブ(イスラエル)の二男です。しかし、「みことばの光」」が書いているように、これまでのユダ部族と比べればシメオン部族の系図はあっさりしています。なぜだろう…、とその理由を思い巡らすのも系図の味わい方。
「みことばの光」では、「ユダの子らほどには多くならなかった」とのことばに注目。その理由について、シメオンがレビとともに過激な復讐事件を引き起こしたことを挙げています。
 事実ヤコブは最期の時、シメオンとレビについて「彼らは怒りにまかせて人を殺し…」と語り、「のろわれよ。…私は彼らをヤコブの中で分け、イスラエルの中に散らそう」と預言しました(創世記49章6、7節)。
 聖書巻末の「12部族に分割されたカナン」という地図を見ると、確かにシメオン部族はユダ相続地の中に含まれていることがわかります。

 それとともに、「彼ら一族は大いにふえた」とあります。彼らは、自分たちの相続地の中で、「豊かな良い牧場を発見し、…静かで安らか」(40節)に生活したというのです。主のあわれみに心を留めたいと思います。

 シメオン部族の変遷と私たちの姿とが重なりますね。受難週に改めて、「良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」とおっしゃり、事実十字架にかかってくださった主イエスのお姿を思います。そして、イエスさまを信じた私たちの今と、シメオン部族の安住の地の描写とを重ね合わせたいと思います。






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