すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

おやじ殿永眠

2009-09-29 19:08:49 | Weblog
ママが死んだ...というのは、アルベール・カミュの「異邦人」の冒頭だ。アルジェリア時代、海岸に出てぎらぎら照る太陽の下で何度も読んだ。
今日、オヤジが死んだ。入院中の東京女子大病院に行ったら、もとから不備のパーキングが壊れているのか、なんと駐車まで1時間もかかった。これが緊急対応を旨とする病院だから日本の医療崩壊はレベルをとわずおこっていると思うな。
12日緊急入院だからすでに2週間以上最低限の生命維持支援で生きていたが、次第に筋肉が衰え、瞼は開かなくなって久しかった。ところが、今朝は両目を開いていて、小生に声にならない声ではなしかけてくる。小生も国会や政治の問題など、どうせ聞こえていないと思ったが、むくんだ手のひらを押しながらいろいろはなした。これから大暴れしてみせるから、安心して見ていろ、みたいな勝手な話をしたな。
主治医が入室してきたので、この程度の生命維持支援でこれほど生き延びるのだから、ひょっとしたら回復するのでは...みたいな話をして、国会にむかった。とたんに医師でもある弟からオヤジの心臓停止を伝えられて、病院にUターン。小生と会ったあとに、しばらくして急速に脈拍が減少し、10分たたずして停止したという。まあ、そういうものなのだろう。実は話しかけている間に、オヤジは死ぬのではないかと危惧して、休ませようと病室をはなれたのだ。死ぬほうにも、見送るほうにも死ぬ瞬間というのは予測されるのだなと思った。
満州で終戦間際に関東軍に編入され、シベリアの強制収容所を生き抜き、93の天寿をまっとうした。最後は水が流れるように自然な死だった。

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38 コメント

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ご冥福をお祈りいたします (三高 章)
2009-09-29 21:59:28
ご尊父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
首藤議員のこのたびのご当選を誰よりも喜ばれていたのがご尊父様ではなかったでしょうか。
国会での首藤議員の大暴れが、なによりの供養になるものとお察しいたします。
哀悼申し上げます (バビル)
2009-09-29 22:24:40
お父様のご冥福、心よりお祈り致します。
ご愁傷様です (風林火山)
2009-09-30 00:33:52
ご尊父は生前「(戦争体験を踏まえた上で)長生きして良かった」、「この国に生まれて良かった」と言われていたでしょうか?誰もがそう思える社会にするのは、政治家の責任です。しかし現実は、どうでしょうか‥??
灰色の国 (Unknown)
2009-09-30 07:07:52
この国に老衰で亡くなる人は年間どれほどいるのだろう?女性の4人に1人は高齢者、と言ってるくらいだから相当の数だろう?最近は街を歩いてもやたら老人が目に付く。少子高齢化を現実に目の当たりにすると、街はなんだか灰色に見える。「青春とは心の若さだ」なんてありゃ嘘だな。老人ばかりの国はどう見ても活気がない。そんな国で家族に看取られて亡くなる事は幸福な事だ。病院で親類縁者誰にも看取られず、側には外国人の看護師がコーランなんか唱えてる、なんて事がそのうち現実になる。それが豊かさの果ての姿なら、その豊かさはおそらく間違いだったのだ。
そんな、友愛総理を戴く灰色の国は、これから色んな意味で玄冬を迎える。
謹んで (7区の住民)
2009-09-30 09:34:26
ご尊父さまのご逝去にあたり、心よりご冥福をお祈りいたします。
お悔やみ申し上げます (7区在勤者)
2009-09-30 15:14:12
ご尊父さまのご逝去にあたり、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
どうぞお力を落としませんように。
お悔み申し上げます (tanuki1947)
2009-10-01 05:13:42
息子の国会復帰を手土産に旅立たれたことは、せめてもの慰めだったかと思います。
今後の議会活動に、なお一層のご活躍を、期待いたします。
Unknown (Unknown)
2009-10-13 13:54:54
満州で軍人として何してきたか
同じ日本人として恥ずかしいですね
あげくは舌下を振りまく程度の小才しか世に残せずに
ただただ長生きをしたあげく
二週間も延命治療を受けたのですか。
天命というのは想像しがたいものですね。
ご冥福をお祈りしたい。
Unknown (Unknown)
2009-10-13 13:55:32

舌下は舌禍のまちがいなので訂正します
お悔やみ申し上げます (にゃおこ)
2009-10-13 16:53:07
満州→シベリア抑留とは大変なご苦労をされた事とお察し致します。

我々日本国民や日本の未来の為に、そしてアジアの皆さまやアジア解放の為に命をかけて戦って下さった素晴らしい
ご尊父様に、敬意を表すると共に心から哀悼の誠を捧げます。

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