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ちょっとしたメモです。

2006Jリーグ 第4節 セレッソ大阪戦

2006年03月24日 | 試合
2006Jリーグディビジョン1 第4節 セレッソ大阪戦

日時:2006年3月21日 15:04キックオフ 場所:埼玉スタジアム2002
天候:晴れ 気温:16℃ 観衆:43815人
審判:松村 和彦 副審:平野 伸一 佐藤 秀明 第4の審判:鍋島 將起

浦和レッズVSセレッソ大阪
3VS0 (完封だー(・ε・)ノ おっー!)

3-5-2

スターティングメンバー

GK (23)都築 龍太
DF (2)坪井 慶介
DF (4)田中 マルクス闘莉王
DF (20)堀之内 聖
MF (6)山田 暢久
MF (17)長谷部 誠
MF (13)鈴木 啓太
MF (8)三都主 アレサンドロ
MF (18)小野 伸二
FW (10)ポンテ
FW (21)ワシントン

サブメンバー

GK (1)山岸 範宏
DF (19)内舘 秀樹
MF (14)平川 忠亮
MF (16)相馬 崇人
FW (12)黒部 光昭
FW (9)永井 雄一郎
FW (30)岡野 雅行

≪得点≫
浦和:47分/小野、57分/ワシントン、79分/闘莉王
C大阪:なし

≪交代≫
浦和:67分/小野→内舘、76分/山田→平川、80分/ワシントン→黒部
C大阪:54分/ゼ カルロス→徳重、58分/河村→山田、82分/森島→柿本

≪警告≫
浦和:なし
C大阪:なし

小野伸二、待ちわびた一発!

>暖かい空気につつまれ始まった試合。
スタートからハイペースで攻め込むレッズが主導権を握る。
開始早々の1分。左サイドを突破した三都主が、速い真っ直ぐなボールを中に供給すると、ワシントンが頭で合わせる。
惜しくもシュートは外れてしまったが、残りの89分が非常に楽しみになる立ち上がりだった。
対するセレッソは、チーム全体が完全に自陣に閉じこもり、守備を固めてカウンターで反撃する形を狙う。
引いた相手に対し、レッズはボールをキープし、早いパス回しで崩しに掛かる。
しかし、スペースがなくパスの出しどころが限定され、思うようにゴール前に進出できない時間帯が続いた。何度かチャンスは作ったが、結果としてフィニッシュまでもう一押しが足りない状態。

39分には、ワシントンが強引に突破し、ファウル気味に倒されながらも、体勢を立て直してキーパーをかわしシュート。これはカバーに入ったディフェンダーにクリアされるが、前半の終盤に徐々に相手のスキを見つけていった。

スコアレスで折り返した後半。
ブッフバルト監督は
「後半開始から、プレスを弱めず、前半以上にかけていけ」
という指示を送る。
これに呼応した選手達は、笛の音と同時に怒とうの攻撃ラッシュを仕掛けた。
両サイドは高い位置に留まり、ボランチの長谷部や鈴木啓太までもがセレッソのバイタルエリア(ペナルティエリア周辺)に侵入する。
ゴール前に釘付けのセレッソはクリアするのが精一杯。
これでもかと、坪井と堀之内を残した全員が攻め込むなか、47分にセレッソ守備陣が三都主のクロスボールを中途半端にクリアする。
ボールの先にいた小野伸二が、ダイレクトにシュートを打ち返すと、強烈なドライブがかかったボールがセレッソゴールに突き刺さった。豪快の一言に尽きる先制点は、嬉しいレッズ復帰後初ゴール。
4試合目にして、小野の笑顔がようやく弾けた。

先制されたセレッソは、さすがに前に進出してくる。
そうすると、レッズにとって持ちわびた広大なスペースが出来上がった。
先制後は、そのスペースを巧みに使い、前半とは違い速攻で攻め込んでいく。
57分には、ポンテとワシントンのワンツーリターンから、相手守備陣が必死にカットしたボールがワシントンの足元へ。
このボールをダイレクトに蹴りこみ、あっという間に追加点を奪い取った。
その後も、得点の香り漂うチャンスが何度も訪れるが、セレッソ必死の守備の前にあと一歩及ばず。こうちゃく状態を打開したのは、闘莉王だった。
79分、堀之内がゴールラインギリギリで、マイナス方向へクロスボールを放り込む。
これに飛び込んだ闘莉王が、ゴールに背を向けて待つワシントンへ頭でパス。
ワシントンは、振り向かずに、このボールをおとし最高のお膳立て。
パスと同時に飛び込んだ闘莉王が迷うことなく右足を振り抜き、ホーム2戦連続ゴールでセレッソにトドメをさした。守備陣も集中し続け、ボランチの鈴木啓太の舵取りも功を奏し、セレッソの3トップ森島、西澤、古橋にまったく仕事をさせない。このままタイムアップとなり、2006シーズン初の完封勝利を成し遂げた。

セレッソ大阪戦を振り返って ~戦評&選手コメント~

ミスを補うコンビネーション

サッカーは失敗を前提とした珍しいスポーツ。
つまり失敗の積み重ねで成り立っている。
失敗を悔やむにしても、消極的になってはいけない。
前半、特にボールが繋がらなかった。
幾度も選手同士が「お見合い」するシーンがあった。
チグハグだった。
それでも、やり続けた。ポンテは何度もパスを送った。
闘莉王も何回もゴール前に上がって、チャンスを待った。
アレックスはサイドから何本もクロスを上げた。
何度もチャレンジをした。
「入らないかもしれない」ではなく「入れるんだ」という姿勢。
そこには迷いはない。
その姿勢が後半2分の小野伸二のゴールに繋がったと思う。

そして、もうひとつ。
試合後、セレッソ大阪の小林監督が敗戦の理由に「個人のミスが続いた」と話している。
それはレッズも同じ。
しかし、そのミスをお互いに補えるだけの「力」が今のレッズにある。
その差が勝敗を分けた。

苦手だったセレッソに3対0の完封勝利。
次の横浜戦に良い形で繋がった。
しかし、ひとつ気がかりなのは、今日の試合はなんとなく勝ってしまった気がする。セレッソのシュート数4本と少ない。
あまり攻めなかったというより、攻めさせなかったとも言えるが、何となくスッキリしない勝ち方。
杞憂ならばいいのだが、とにかく次の横浜戦でその真価が見れるだろう。

選手コメント

≪キャプテン・山田暢久≫
相手がボールを獲ったら1度引こうとチームで決めていた。
セカンドボールを拾えていたら、もっと良かった。
前半は中へ攻めることが多く、外を使ったら更に良かった。
3対0で勝てたが、次に勝てなければ意味はない。
横浜に勝てば、波に乗れる。
(交代について)次の試合を考えての事だと思う。
あのくらいの点差で交代したことはなかったし。

≪都築龍太≫
無失点で終わることができて良かった。
点が入った場面は後半だが、前半からいつ入ってもおかしくはなかった。
点は入らなかったけど、相手は人数をかけて守ってきていたし、こういう点が入らない時間帯でも慌てる必要はないと思っていた。
次、相手がどこであれ、うちのサッカーをすれば結果は出る。

≪坪井慶介≫
(完封勝利について)“ようやく”という感じ。
最後の方は僕自身、その事(完封)ばかり考えていた(笑)。
前半はむこうの守備はしっかりしているから、点が入らない時間帯もあるのでは?と予想していた。
だから落ち着いてプレーできていた。
その中でもボールをうまくつなげている時間があったので、点は取れると思っていた。
自分自身、今、気持ちと体がフィットしている。
思うように体が動く。
連戦の中でも、高いレベルを維持していきたい。
横浜は総合的に良いチーム。
嫌な相手ではあるが、大事な試合。
勝ちにいきたい。

≪闘莉王≫
大事な試合。
勝つつもりで戦った。
点を決めた事よりも無失点に抑えたのが非常に嬉しい。
これまで集中を切らす事もあったが、今日はゼロで抑えた。
セレッソには去年の借りがあったので、絶対に勝ちたかった。
コンビネーションも良くなり、レッズらしいサッカーが徐々にできていると思

≪長谷部誠≫
前半は最後のところ、フィニッシュの部分があと一つ足りなかった。
原因は何かというのは難しいが、人数が足りなかったのが一つにあると思う。
ゴール前まで、良いところまでいくんだけど、中の人数が足りなかったり、そういうところ。
ただ、(小野伸二の)1点が入ってからは変わった。
気持ち的に余裕が出てきて、楽しいサッカーができた。
あとは全体の守備の意識が高くなったと思う。
次は横浜。
今日も勝っているし、良いチームなのは確かなこと。
そういうチームに勝てれば、また僕らの気持ちも上がっていく。
大事な試合だ。

≪鈴木啓太≫
ホームなので勝ちたいと話し合った。
あのようなシュートやゴールを決めることができる選手がいて、流れを返られるのがうちの強み。
相手にいい形でボールを獲られず、カウンターにもDFが集中できた。

≪小野伸二≫
ゴールは嬉しいの一言。
しかもホームで取ることができて嬉しい。
今日は試合前から点を取って相性の悪いセレッソに勝ちたいと思っていた。
ゴールシーンは、トラップしようかと思ったが、ボールが空中にいる時間が長かったので、その間にゴールが見えたし、ふかさないようにゴールを目指して思い切り蹴った。
前半は最後の最後、ゴールにつながるパスが合っていなかった。
今、浦和の強さは良い選手たちが良い守備をやっているということ。
それが全て。点を取られないので、攻撃中心に試合を運ぶことができる。
そこが強さだ。(ポンテたちとの連携は)試合を重ねる毎によくなっている。
(連戦だが)僕は途中交代が多いので。
次の大事な試合に勝って、代表に選ばれて…。
目の前の1試合だけを考えている。
横浜戦、今日のような全員サッカーをすれば、勝てる。

≪ワシントン≫
前半は相手が引いてきたので、スペースがなかった。
その中でもスペースがうまれ、チャンスになった場面があったが、そこではラストパスがつながらなかったり、ミスがあったりで苦しい戦いになった。
ただ、先に点が入ると、相手も前へ出ないといけないのでスペースがうまれる。
そうなれば、我々のペースでやれると確信していた。
そして小野のゴール。
キレイなゴールだったし、時間帯も良かった。
やはり先に点を取り、相手が出てこないといけないようになり、2対0になった。
思った通りに良いところへシュートが入った。
ジャストミートできた。
3点目は打てるかなと思ったが、闘莉王が前を向いていたので。
決めてくれてよかった。
毎試合、調子が上がっている。
体力もコンビネーションも良くなっている。
今度のマリノス戦は大事な試合だ。

≪内舘秀樹≫
ボランチに入って、真ん中を絞って、バランスよくプレーする事に心がけた。
どんな形であれ、勝ち点を重ねなれば優勝はできない。
内容の部分は練習でしっかり補いたい。

≪平川忠亮≫
前半は落ち着かない場面もあったが、決定的なシーンもあった。
後半、伸二のゴールでようやく落ち着いたと思う。
DFも良く頑張ってくれて大崩れしなかった。
こういう試合を続けたい。

≪黒部光昭≫
試合に出られて、とりあえず嬉しい。
今日はそのまま1トップに入った。
セレッソは去年とくらべて、運動量が少なかったような気がする。
スタメンはファビーニョと久藤さんがいないだけで、去年とほぼ同じチームだが、開幕戦の敗戦で悪循環になり、先制してしっかり守るスタイルもできず、後手に回っていたという印象があった。













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