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ちょっとしたメモです。

ゴールを目指した結果 ~2対1、福岡戦 勝利~

2007年10月15日 | 試合
2006Jリーグ ディビジョン1 第27節第2日 アビスパ福岡戦

日時:2006年10月15日 15:04キックオフ 場所:さいたま市浦和駒場スタジアム


天候:晴れ 気温:21℃ 観衆:17541人


審判:山西 博文 副審:平野 伸一 佐藤 秀明 第4の審判:鍋島 將起


浦和レッズ Team アビスパ福岡


2 Score 1

3-5-2 Formation 4-4-2

スターティングメンバー

GK (1)山岸 範宏 (1)水谷 雄一 GK

DF (20)堀之内 聖 (15)吉村 光示 DF

DF (4)田中 マルクス闘莉王 (17)川島 眞也 DF

DF (5)ネネ (2)宮本 亨 DF

MF (14)平川 忠亮 (21)山形 辰徳 DF

MF (13)鈴木 啓太 (10)久藤 清一 MF

MF (17)長谷部 誠 (13)佐伯 直哉 MF

MF (8)三都主 アレサンドロ (26)城後 寿 MF

MF (6)山田 暢久 (14)古賀 誠史 MF

FW (11)田中 達也 (6)布部 陽功 FW

FW (21)ワシントン (34)飯尾 一慶 FW


サブメンバー

GK (23)都築 龍太 (16)神山 竜一 GK

DF (19)内舘 秀樹 (4)金古 聖司 DF

DF (16)相馬 崇人 (23)柳楽 智和 MF

MF (18)小野 伸二 (9)薮田 光教 MF

MF (7)酒井 友之 (19)バロン FW

FW (9)永井 雄一郎 (27)田中 佑昌 FW

FW (30)岡野 雅行 (29)釘崎 康臣 FW


≪得点≫
浦和:20分/田中マルクス闘莉王、45分/ワシントン
福岡:89分/薮田光教

≪交代≫
浦和:68分/長谷部誠→内舘秀樹、77分/平川忠亮→永井雄一郎、89分/田中達也→小野伸二
福岡:67分/城後寿→薮田光教、71分/飯尾一慶→釘崎康臣、83分/佐伯直哉→バロン

≪警告≫
浦和:なし
福岡:20分/山形、59分/久藤

きっちり勝ち、2位と勝ち点5差へ

ポンテが累積警告のため、出場停止。J1リーグ第27節アビスパ福岡戦(15時4分キックオフ・さいたま市浦和駒場スタジアム)は、1トップ・2シャドーの形も考えられたが、ギド・ブッフバルト監督はワシントンと田中達也の2トップを選択し、トップ下には好調をキープしているキャプテンの山田暢久を起用した。足首痛で今週の練習を思うようにこなせなかった小野伸二はベンチスタートとなった。
7月以来の浦和駒場スタジアムでの試合。上空には爽やかな秋晴れが広がった。試合は、前半から浦和レッズの積極的にゴールを狙う姿勢がアビスパ福岡を圧倒していた。守ってはGK山岸範宏を中心に集中し、福岡攻撃陣を寄せつけなかった。





流れは完全に浦和レッズ。スピードに乗った攻撃は、ファールを誘い、ペナルティエリア付近でのFKが続いた。迎えた23分、キッカーは三都主アレサンドロ。ボールを丁寧にセットする。17分、同じ位置からのFKのチャンスではペナルティエリアの外中央で構える長谷部誠を狙い、鋭いパスを送った。またもトリックプレーで相手を惑わすか、それとも直接ゴール前へ放り込むか。
三都主が蹴ったボールはカープを描きながらゴール前へと放り込まれた。このボールに反応し、飛んだのは堀之内聖と闘莉王。遠めの位置にいた闘莉王がきっちりと頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。ディフェンダーながら3試合連続ゴールとはお見事だ。セットプレーに強いキッカー・三都主と堀之内、闘莉王。浦和の得点源、夢の競演が見られた。





が、ここからが一つの課題だ。先制した浦和レッズだが、好機をつかむも追加点が奪えない。ハーフタイムで指揮官もゲキを飛ばしているが、良い形でゲームに入り、先制点を決めたにもかかわらず、ミスが重なり、福岡に攻め入られる時間帯があった。前半は何とか1対0とリードしたまま、終えた。
追加点を入れて早々と試合を決めたい浦和レッズ。最初のチャンスをモノにした。ペナルティエリア左・山田暢久から中央の田中達也へ。シュートは枠をとらえるも福岡の壁に阻まれ、ボールが流れる。しかし、そこに待っていたのは頼れる男、ワシントン。冷静にシュートを放ち、待望の2点目が記録された。
この後は浦和レッズ、怒涛の攻撃を見せる。右サイド・平川忠亮の攻撃参加も増えた。右から、左から、そして中央からバリエーション豊かな攻撃が展開された。守備も前半同様、集中していた。しかし、ゴールを奪えず、ロスタイム手前で福岡MF薮田光教に1点を決められ、完封勝利を逃した。残念な結末だったが、勝ち点3を獲得したことに変わりはない。浦和レッズは目標に向かって、また一歩、前進した。



サポーターの後押しで ~監督会見~

今日の勝利は多くのサポーターが後押ししてくれた。試合の入り方が良く、ゴールを目指していくゲーム運びができた。先取点がセットプレーから生まれ、30分までは我々のリズムでできた。その後はミスが重なり、リズムを失い、福岡の時間になった。後半にむけては、前半と同じような入り方をしようと、ボールを持ったらゴールを目指し、それでも前がかりにならずバランス良く、と。3点目が取れなかったのが、尾を引いた。我々の立場から言えば、もっと良いサッカーが展開できた。2対0になっても諦めなかった福岡は素晴らしかった。そして、自分たちの不注意から1点を奪われた。最後に、今日一番怒ったのは芝の状態だ。レッズのサッカーは、パスをつなぎ、スピードのあるサッカー。それができなかったのが残念だった。今、6連勝し、良い位置にいる。難しい試合が続くが、1戦1戦、決勝戦だと思っていく。我々もさらなる発展が必要だ。次の川崎戦にむけて良い準備をしていきたい。

大一番を前に

後半44分での失点はあったが、福岡のシュート数6本に対して、3倍以上の19本のシュート。攻めて攻めて攻めた押しての2対1のスコア。もっとゴールが入ったはずだったが、今は内容よりも結果。2位ガンバ大阪との勝ち点5とし、独走態勢に入った。
しかし、やはり気になるのは得点後の停滞感。鈴木「まったりとした試合運び。内容としては良くないゲームだった」。山岸「自分達でリズムを崩して相手にチャンスを与えてしまった」内舘「間延びしてしまうので、最後までコンパクトにしたい」と選手は振り返る。





次の相手は川崎。ミスをうまく活かせなかった福岡とは違う。昨日行われた川崎対甲府の試合は川崎が2対0で快勝。この試合で2ゴールを決めた我那覇。2点とも相手のミスを見逃さず、得点を決めた。また90分間、選手たちはひとりもさぼらず、よく走り、よく守った。
一時、下降線を辿ったチームも勢いを取り戻しつつある。
「相手に走り負けず、セカンドボールの反応も良く、選手がよく走ってくれたなぁと思う。この勢いで次、浦和にチャレンジしたい」甲府戦後の川崎・関塚監督のコメント。

しかし、「これでは浦和に勝てない」そんな川崎サポーターの声を耳にした。それはこちらも同じ。「この内容では川崎にやられる」そう考えたレッズサポーターもいたかもしれない。
「次は勝負どころ」と闘莉王は気を引き締めた。
いずれにしろ、次は両チームにとっての大一番。浦和は復調した川崎を力でねじ伏せられるかどうか。





≪キャプテン・山田暢久≫
※音声でもお楽しみ頂けます。
Q:芝の状態が悪かったですが。
A:いつもよりも判断が遅くなるというか、そういうことも出てくるし、そういうところで神経を使った。
Q:サイドを使って良い攻撃ができましたね。ただ、得点が…。
A:相手が中を絞ってきて、アレ(三都主)とかヒラ(平川)がよく上がれたかな。得点が入らないのは仕方がないが、勝ち点3を取ることが大事。これでまた離すことができたので、最終的には良かったかなと思う。





≪闘莉王≫
コンディションはだいぶ良くなってきた。千葉戦よりも良い。あともう少しで100%のプレーできる。日曜日の試合は相手の結果を知っての試合。個人的にはあまり好きではないが、いずれにしろ勝たなくてはならない試合。チーム全体のコンディションはよくなかったが、勝ち点3を取れてよかった。(得点シーンは)アレックスからのボール。思い通りにきた。あとは当てるだけだった。立ち上がりでゴールが決まると良い流れが来る。最後の最後で失点したが、7,8本のセカンドボールを誰も拾わなかった。少し安心していたのかもしれない。ゼロで抑えたかったのに残念。ネネも少しずつよくなってきているし、力強く思う。すべてを1試合にぶつけている。流れを崩さず、自分達のサッカーをしたい。そのためには決めるところで決めなくては。次の川崎戦は勝負どころ。プレッシャーがある方が燃える。優勝したい気持ちもあるし、次もサポーターでスタジアムが満杯になり、後押ししてくれるはずだ。





≪山岸範宏≫
ガンバの結果は気にならないわけではないが、自分たちが1試合1試合の積み重ねが、目標に近づいていく。セットプレーの先制点は大きかったが、その後、なかなか点がとれず、自分達でリズムを崩して相手にチャンスを与えてしまった。そういった反省点を自覚したい。後半、開始直後のヤマ(山田)→達也→ワシントンの2点目も大きい。しかし失点のシーンは気持ちの緩みがあった。ラインを下がりすぎての失点だった。

≪ネネ≫
2試合連続で90分間プレーできて良かった。コンディションも上がってきている。それ以上にチームが勝ったことが嬉しい。

≪堀之内聖≫
前半は良い時間帯、悪い時間帯があり、難しかった。マークの受け渡しが徹底できていなかった。そこを監督からも指摘され、後半は相手が3トップになるまでよくできたと思う。3トップになってからは、少し対応が遅れてしまった。最低限の結果を残せて良かった。1週間後にむけて、良い準備をしたい。





≪長谷部誠≫
降格争いをしている相手であって、球際が強く感じられた。(前半9分のミドルシュート)あれは決めなくてはいけない。もう1点入ってもおかしくないような流れ。もう少し試合の流れがラクになったはず。今日は勝ち点3が取れたのが大きい。次の川崎戦でも勝ちたい。

≪鈴木啓太≫
グラウンドの状態もあったので、相手のサイドを崩していこうと考えた。セットプレーでの得点は狙い通り。しかし、その後はまったりとしてしまった。自分達とは違った狙いのサッカーになってしまい、あまり良いゲームではなかった。内容が悪くても結果がついてくる試合が今は大事。(相手は3トップになったが)高さの部分もあったが、自分達の守備の形で守れれば、問題はない。最後の失点は残念。残り時間をどう使うかは修正したいところ。





≪平川忠亮≫
僕の前の相手が古賀で、彼がウィングのように位置していた。相手の攻撃の起点が古賀だったので、そこを消さなくちゃと思った。ただ、最初はマークをどうつけるかで手間取った。彼にホリ(堀之内)や(鈴木)啓太をつけると、後ろが空いてしまうし、ホリからも「それは大変だ」と言われたし、攻撃に関しては啓太もヤマさん(山田)もいるので、まずは守備を意識しようと自分が下がった。最後の失点は交代後なので、あまりよく見ていない。フリーの選手が何名もいたということだから、1人のミスではなく、全体のミスだろう。早い時間帯に点を取られていたら、流れが変わっていたかも知れない。気をつけないと。今は、どの試合も決勝戦のつもりで戦っている。混戦を引き起こさぬように、次の試合でも勝ち点3を取りたい。





≪三都主アレサンドロ≫
最初から高い位置にいてもマークされると思ったので、少し下がって、後ろから飛び出していくというイメージでプレーしていた。相手は4-4-2という形だったので、その方が簡単にもらえるんじゃないかなと思った。実際、ベストな選択だったと思う。得点に関しては、その前にも同じような形があったので、変化をつけた。相手にとってはどこに蹴ってくるか分からないと思うが、練習を重ねているプレーなので、自分たちはよく分かっている。練習の成果が出た。特別、闘莉王を狙ったわけじゃなかった。ゴールキーパーと選手の間を狙い、触ればゴールになるようなボールを入れた。ニアでホリ(堀之内)がつぶれてくれたので、闘莉王のマークが外れた。先にゴールできて良かった。あの場面で取れなければ、もっと難しい試合になっていただろう。今日の勝利で勝ち点差が5にひらいた。次は上位との直接対決。走ってくる川崎にホームで勝てば、もっと有利になる。





≪ワシントン≫
達也のシュートがこぼれて、自分が狙ってシュートをした。入ってよかった。(試合に出るたびにゴールを決めているが)練習をやっているからこそ結果が出た。周りも良いのでゴールを取りやすい状況になっている。僕はセンターフォワードだし、点を多く取るのが仕事。できれば得点王にもなりたいが、それが必ずしも一番ではない。まずは優勝することが大事。その結果で得点王になれれば嬉しい。

≪内舘秀樹≫
アレックスの後ろのスペースを意識するように指示を受けた。中盤のへディングでのクリアなど予測をしながらやろうとした。どうしてもあの時間帯になると、間延びしてしまうので、最後までコンパクトにしたい。(2位と勝ち点5差になったが)特に相手を意識せず、1戦1戦勝つこと。最後には直接対決もあるし、ガンバを破りたい。次の川崎は代表選手もおり、安定したチーム。しっかり勝っていきたい。