太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

2011.6.6-6.10 臨床実習III、キャンパスクリーン、保育参観

2011-06-11 | 大学
 今週から4年生の臨床実習IIIが始まった。いつものことであるが、月曜日の朝は緊張する。何か問題があれば電話がかかってくるからだ。電話はなかった。無事、学生諸君の実習は始まったようである。臨床実習II(4月から5月の5週間)の経験を生かして充実した時間を送って欲しい。

 さて、3年生はいよいよ研究の方法を学び、卒業研究の担当教員を決める研究方法論の受講が始まった。私は現在も増え続けている研究テーマをまとめて28日に話をする。先日も愛知県内の研究機関から問い合わせがあり、共同研究者として名前が載ることとなった。ものづくりの分野であるがPTの臨床経験・アイデアが必要とされることを実感する。

 太田研究室OB・OGも活躍している。今のところ100%、卒研内容は学会で発表している。また1つ論文にもなっている。研究方法論で説明するがうちのゼミに入ると卒業後も私がうるさく付きまとう。卒業後臨床にでてから実際に行った卒業研究のテーマの面白さに気づいてもらうこともある。学生が卒業後、研究室は関係なく良く臨床研究の相談も受ける。ただいつも言うことであるが臨床研究を実施するもあたり、非常に大切なことはまず業務とのバランス、やらなければならないこととやりたいことのバランスである。内容も大切であるが、バランスを崩すならば、研究内容を縮小する必要もある。

 8日(水)には、キャンパスクリーンがあった。蚊に刺されながら1時間半ぐらい芝刈り機を使用し、その後、手が震えて仕事にならないのが例年である。芝刈りは、私がこちらに赴任してからは、いつも河村先生と私の2人で行っている。今年は、ごみ拾いのみとなったため、講義の都合で1年生のみとなったものの1時間程度で終了した。今年はその後も手が震えず快適であった。私は歩道のごみを拾ったが、声をかけて頂ける方もみえる。ごみ拾いは、気持ちが良い。最近、太田研究室でごみ拾いを実施していないので、4年生が実習から戻ったらまたやろう。

 9日は、豊橋で仕事。実習に来ていた当校の学生にも非常に貴重な症例を説明できた。本人がどのように感じたかは不明であるが。午後は、向山クリニックに行き、鳥居先生と膝OA患者さんの腰痛と歩行に関する研究結果の解析を行った。良く見ていくと臨床のイメージと非常にリンクする結果であった。6/30までに抄録をまとめ、11月に行われる臨床バイオメカニクス学会に報告予定である。本学会は、今年から会員になった。私自身はあまりいろいろな学会の会員にならず(お金がないので)、参加のみして来たが臨床バイオメカは、私にはフィットする学会であった。発表した研究がその後、査読のもと論文化されていくことも魅力的である。来週は、北海道でJOSKASがあり、発表予定である。こちらも内容はすばらしい。北海道と沖縄の順に実施されるが、内容が充実していて学会会場から放れることはまったくないので、できれば近郊で開催して頂きたい。最近は、老年医学系の学会にも興味を持っている。

 10日。10時から義肢関係の企業と打ち合わせ。私が考えるアイデアは、先端のエンジニアリングを使うことを思いつかないため、義肢装具の方(PO)と現実的なもの作りを進めていくことが一番すっきりする。人につけるものを作るという技術に関してはPOがベストである。

 今日は午後から娘の保育参観があったが、残念ながら参加できなかった。家内にビデオをお願いしてあったが、参観5分前にビデオを忘れたとのメールが入った。徒競走もなぜかあり、4人中2番であった。いつも1番と言っていたため、2番を喜んでいるのか悲しんでいるのかわからなかったが、喜んでいるようであった。
 
 また今回で2回目の細胞生物学(Molecular Biology of the Cell)の輪読。基礎研究をしている院生に混じっての参加。生物を取っていなかったこともあり(取っていたとしてもはるか昔の話であるが)、私の知らないことばかり。院生に教えてもらいながらの勉強はなかなか楽しい。それでも、彼らにも伝えたが、いつも研究発表会で基礎研究への学生への私からの質問は基礎研究を臨床に役立てるとすると、というようなものであった。輪読の私の目標はこれ。「2つ質問があります。1つは、原子の共有結合の・・・(非常にディテイル)のこと、もう一つは、臨床場面では・・・(最後の出口のところ)」と両極端な2つの質問をすることである。つまり基礎研究の学生に恐れられる質問をすることである。

 さて、既に家内は仕事に出かけた。今日は今から食器洗い、洗濯、娘をスイミングに連れて行き、午後は掃除。夕方には、豊川の家内の職場に向かいに行きその後、鳥川ホタルの里にホタルを見に行く予定。雨がやむことを祈るばかり。いつもの土曜日である。