太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

一段落

2011-02-06 | 研究室
 2月上旬でテストもほぼ終了して一段落となった。(まだ未実施のものもあり学生は一段落でないと思う)

 1月を予定表を見ながら振り返る。苦い思いをしたことが一つあった。以前から温めていた研究内容を実際に協力してもらえる施設へ行き、打ち合わせをした。内容は高齢者の運動機能のみでなく認知機能の改善も期待する介入研究であった。少し機材が必要でその施設にはあり、パイロットスタディとして始める予定であった。私の準備がいけないのであるが、実際に自分自身で私の考える介入運動をしたところ、全く予期しない車酔いのような感覚があった。一人で勝手に「これは独創的な試みとなるだろう」と思っていたが、苦い経験となった。ただ、これで諦めたわけではなく、次のアイデアに繋げたい。

 1月末は、ポールウォーキングの研究にコントロールとして協力して頂いたデイサービスに実際のポールウォーキングの指導に行ってきた。8-9割程度の方は、すぐに要領を掴み、歩容が改善した。2施設で20名ほどを指導したが、確かに即時的に歩幅が増え、円背(背中が曲がる)が改善した歩行となった。通常の片方の杖を使用している人は、両手にポールを持つことにより体の左右が対象となった歩行となり、対象者の方もそれを実感していた。更に自分でもポールウォーキングは高齢者の運動機能向上に適していると実感した。しかし我々としては、即時的でなく適切な研究デザインで介入効果を検証する必要がある。現在、昨年の8-12に実施した研究の解析途中である。

 1/22(土)。名大理学療法研究会で10月から新任の李先生による大脳皮質損傷後の機能回復に関する基礎研究の話と林先生のボストン大学への研究留学の話を聴講した。李先生の基礎研究は理学療法の臨床的視点から発展したもので、大変興味深く、林先生の留学体験記は臨床研究留学の大変さが伝わった。自分も体験した内容で、当時を思い出すとともに留学して良かったとつくづく思い直した。

 2月に入り、某専門学校の3次元解析を見学に行った。以前からそこの先生より研究に関して声をかけて頂いていた。専門学校には多くの他専攻があり、共同で使用していると思っていた。しかしながら、理学療法学科単独の解析装置であり、使用に関して自由度は高いようであった。またその他にも研究機材が揃っていた。声をかけて頂いた先生を始め、他の先生方や事務の方とも挨拶ができ、今後、スムースに共同で研究実施ができそうであった。

 来年度の学部学生の卒業研究は老人保健施設の利用者の方を対象とする予定である。明日は、そちらの施設に伺い、挨拶を始め予備の研究としてスタートをさせる予定である。

 一段落と書いたが、これから英語論文の作成と新しい研究の立ち上げで、まさに一段落だけとなりそうである。

 さて、最近は、なかなかブログを書けなかった。その最も大きな理由は娘の寝かせ付けをほぼ毎晩私がやったからだ。