太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

8月上旬 in 2022

2022-08-12 | 研究室
 子どもと一緒で夏休みお盆休みは,待ち遠しいもの.ただ,今年も感染リスクを考慮しての活動となる.感染症拡大下で,Zoom等のオンライン会議や打ち合わせが気楽に行えるようになり,これはこれでとても便利である.お盆期間も院生等と研究打ち合わせなどはお互いの都合がつく時に短時間でも行える.電話より良いのは,資料の共有とやはり表情が見えることと思う.

 現在は,投稿直前も含めると5報がunder review.ほぼすべて2回目以上の再投稿で1回はrejectされている.科研を頂いているが今年度が最終年度で,かつ資金不足の状態で,英語論文の掲載料,特にオープンアクセスの値段が高くなっていることから資金不足の心配が尽きない.円安もあり,オープンアクセスで3000USドルとすると40万円を超えてします.投稿ジャーナル選びに,掲載料のチェックは必須で,自分の関連ジャーナルの投稿料一覧が欲しい.

 後期も,忙しそうで特に土曜日がすでに埋まっており,年内で何もない日が3日ぐらい.その3日を,次の用件でどこに入れるか検討中.そのような感じで今年の太田研同窓研修会(通称太田キャンプ)も日曜日の予定.

 膝OA症例の姿勢改善の1つの方法として,始めたドローイン(腹部引き込み)も,その効果の影響範囲が大きく腰痛,生活習慣病予防のみでなく,転倒予防,尿漏れ,スポーツ傷害,子どものケガの予防や基本動作の獲得などへのと期待できそう.今後その効果を研究でしっかりと検証していく.研究自体は,ドローインフィードバックベルトが完成したことで,研究も進めやるくなった.

 卒業研究は,今年も感染症の関係で,当初の予定の時間は取れそうにはない.3D解析を用いたDIの効果検証と関節音の研究である.結局,研究デザインの詰めなどは,直接,学生と話し合わないと難しい.

 安全に有意義に,計画的にお盆を過ごしたい.
 

6月上旬 in 2022

2022-06-05 | 研究室
 太田研究室の研究状況.2021年3月修士修了の鈴木君の研究が義肢装具学会誌に採択された.掲載は来年度の7月のようでかなり先である.
共同研究をしたH先生の論文がGeriatrics & Gerontology Internationalに採択された.一方,私自身は,産学連携に関する研究費を申請したが書類選考を通過せず,桜散る結果となった.残念であるが,申請にあたり新たな連携も生まれた.総合リハビリテーションという雑誌の特集としてお声掛け頂き「変形性膝関節症・股関節症の運動療法(太田進,藤田玲美,⽚岡亮⼈,鈴⽊ 淳)」のタイトルにて5月号に掲載された.
 私の研究室のメンバーは,初回はTop ジャーナルから投稿しているからでもあるが,rejectが続いている.基本は私の力不足.ただ,どの論文も次に再投稿を繰り返している.3月修士を修了した1名の論文もほぼ投稿状態となっている.共同研究者では2名の論文がunder review.

 さて,星城大学発ベンチャーMサポを起業して1年半,膝関節のアシスト機能付きサポータKneemoの次の製品として腹囲をフィードバックするドローインベルト(DI-BELT)が完成し,販売可能となった.製作段階での微調整に時間が掛かった.もちろん,Made in Japan. Kneemoと同様に松本義肢がメーカーとなっている.今回は,楽天でも購入が可能である.使用方法などを丁寧にお伝えする必要があり,動画なども視聴できる.今後も関連した研究行っていくのでしっかりとCOI(利益相反)を開示していく.

 ゼミの学部学生は,4名で実際の研究は臨床実習後のためお盆過ぎとなるが,明日は大学に戻ってくるので研究内容の検討もしていく.


3月上旬 in 2022

2022-03-06 | 研究室
 2/20(日)に4年生は体調不良者もなく無事に国家試験を受験した.第1関門はクリアー.あとは結果待ちである.まずは,勉強お疲れ様と学生には声をかけたい.

 そんな中,うれしいニュースがあった.院生の鈴木淳君が学会発表で賞を取ったというものである.
 ☆日本股関節学会学術集会 優秀演題賞
  鈴木淳,太田進,片岡亮人,藁科秀紀,加藤充孝,北村伸二:変形性股関節症例における同側および反対側膝関節に疼痛のある特徴について.第48回日本股関節学会学術集会(2021年10月,奈良県,ハイブリッド開催)

 彼の努力が一つの形となり大変良かった.鈴木君 おめでとう.

 研究室の関連論文は,出してはrejectが続いているものの,4報を国際雑誌に投稿中.1報は英語校正中でこちらは3月に卒業する院生の研究.前述の鈴木君の論文はこれから英語論文を作成していくが,情報量が多くまとめるのに時間がかかると思われる.日本語論文が1報(院修了生)が,1回目の修正後の査読中である.
 

11月下旬 in 2021年

2021-11-28 | 研究室
 11月27日は,オンラインにて毎年恒例の太田研同窓生および関係者の緩やかな勉強会,情報交換会,親睦会である太田キャンプを行いました.

 本年度もたくさんの方が話をして頂け,すべての報告を終えることができませんでした.親睦会の時にも少し話をして頂きました.40名の参加でした.

内容(タイトルのみ)
特別公演 ヘルスケアデータサイエンスの実状

Clinical tips
1. 前立腺がん術後の理学療法
2. FAI (大腿骨寛骨臼インピンジメント)について
3. 東京オリンピック2020におけるPTサービス
4. 意外と奥が深い、大腿骨転子部骨折
5. 相互作用トルクとリハビリテーション
6. 変形性股関節症の理学療法
7. ロボット・AI技術を用いたリハビリテーションへの展開

親睦会
8. ACL再建術後の理学療法
9. 小児領域で働く理学療法士の職場紹介

以上,皆さんありがとうございました.

10月上旬 in 2021

2021-10-09 | 研究室
 新型コロナウイルス感染症の影響により,まだまだ不自由が続いてるが,現在は感染者が減少して来たため,学会参加の雰囲気が少しずつ出てきた感じがする.最近は,ほぼwebによる学会参加であるが,後から視聴できるメリットは大きい.ただ,そろそろ会場に参加し直接ディスカッションやコミュニケーションを取りたい.最後に学会会場に行っての参加は2年前ぐらいと思う.

 4年生の卒業研究も新型コロナウイルスの影響を受け十分な時間が取れなかった.それでも,今週まで学生たちは頑張って計測を終了させた.今から解析と解釈をし,10月末までにまとめていく.学生が統計処理を行ったものを来週,ディスカッションする予定.

 共同研究をしてきた方々の論文が採択された.

1. Wang S, Cai Y, Hase K, Uchida K, Kondo D, Saito T, Ota S. Estimation of knee joint angle during gait cycle using inertial measurement unit sensors: a method of sensor-to-clinical bone calibration on the lower limb skeletal model, J. Biomech. Sci. Eng. 2021; (in press)
2. Hirano Y, Matusi Y, Nemoto T, Ota S, Yamada Y, Arai H. Change in ground reaction force parameters according to the frailty level of older women in the Timed Up and Go test. Nagoya J Med Sci, (in press)
3. Wang S, Hase K, Ota S. Development of a lower limb finite element musculoskeletal gait simulation framework driven solely by inertial measurement unit sensors. Biomechanics; 2021; (in press)

 太田ゼミの修士修了者の英語論文作成もゆっくりではあるが進んでいる.近いうちに1報が投稿,もう1報は英語校正後に投稿ぐらいの予定である.