2021/11/4 毎日新聞
連合の芳野友子会長は4日、日本記者クラブの記者会見で、野党を引き続き支援する基本姿勢を示した上で、「労働者のための施策をやる政党があれば是々非々でいい。(労働問題の)課題が多岐・多様になっており、今後の連合の対応の仕方も考えていく時期に来ている」と述べ、立憲民主党、国民民主党への支援のあり方を見直す可能性を示唆した。
芳野氏は、衆院選で共産党と連携した立憲民主党に対し、「組合員の票が行き場を失った。共産との共闘はあり得ず、今後もそこは引き続き立憲に言う」と苦言を呈した。
連合と与党の関係については、過去に公明党とジェンダー対策などで連携したことを紹介しつつ、自民党に対し、「仮に連合が自民党に付くと緊張感がなくなる。いい意味での緊張感を持つため連合は野党に付きたい」と説明した。今後支援する政党については「各労組や産別、連合で話し合って決めて、一番考え方の近いところとやっていく」とも述べた。【田所柳子】
<コメ紹介> 連合・芳野会長「労働者のための施策をやる政党があれば是々非々でいい」 労働者の非正規化を推し進め、過労死ラインを合法化し、果ては働かせ放題の「高プロ」まで強行採決した自公に「是々非々」になり、それらに反対する共産党は全否定する連合が良く言えたものだ。