Vol.4はストックホルムの聖ゲルトルート・ドイツ教会のオルガンが使用されています。
このオルガンはパウル・ミューラーというドイツのビルダーにより1609年に建造され、1779年には2つに分けて売却されてしまいました。
それぞれのオルガンの修復が1999年に完成し、それらを元にしてもともとあった場所へ復元(コピー)されたものだそうです。
このオルガンはアンドレアスとグスタフのデューベン父子がオルガニストを勤めたため「デューベンオルガン」と呼ばれております。
息子のグスタフはブクステフーデの作品を多数筆写しておりますので、このオルガンでもブクステフーデの作品が演奏されたのではないでしょうか。
2曲目の「賛美を受けたまえ、汝イエスキリストよ BuxWV188」で使われるツィンベルがきれいなのと、3曲目の「いざ、我が魂よ、主を頌めまつれ BuxWV212」で使われる「Vogel Gesang」(鳥の鳴き声)というストップがとても珍しく、聴きどころです。
Vol.4からSACDになり、音はいっそうクリアです。
演奏者のブリンドーフさんは、このブクステフーデのほかにヘンスラーのバッハ大全集にいくつか録音があります。
ミヒャエル・ラドゥレスク、ゴードン・マーレイ、ウィリアム・ポーター、ダニエル・ロート等から学び、ウィーンでラドゥレスクのアシスタントを勤めた後、コペンハーゲン音楽院の教授になっています。
また、インスブルック、ブリュージュ、オデンセのコンペティションで優勝してるとのことです。
綺麗な方のようですね。
Vol.4 DACAPO 6.220514
1.トッカータヘ長調 Toccata in F major, BuxWV157
2.イエス・キリスト、汝はたたえられよ Gelobet seist du, Jesu Christ, BuxWV188
3.わが魂よ、今ぞ主をたたえよ Nun lob, mein Seel, den Herren, BuxWV212
4.前奏曲ト長調 Prelude in G major, BuxWV147
5.カンツォネッタハ長調 Canzonetta in C major, BuxWV167
6.カンツォネッタ ト長調 Canzonetta in G major, BuxWV171
7.マニフィカト Magnificat primi toni, BuxWV204
8.今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよ Nun freut euch, lieben Christen g'mein, BuxWV210
9.カンツォネッタニ短調 Canzonetta in D minor, BuxWV168
10.前奏曲ヘ長調 Prelude in F major, BuxWV144
11.主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ, BuxWV196
12.暁の星のいと美しきかな Wie schon leuchtet der Morgenstern, BuxWV223
13.トッカータ ニ短調 Toccata in D minor, BuxWV155
ブクステフーデ
さんたろうさんほど詳しくはないのですが、
大好きです。
先日(クリスマス)に笛カルテットで
BuxWV193と217 を演奏してきました。
193はあまりクリスマスにふさわしい曲では
ないようで、と後から思いましたが、
4声で短いのに中身が濃い感じが気に入っての
演奏でした。
ドーヴァー版のオルガン曲集が宝の山に見えます。
Herr Jesu Christ, ich weiß gar wohl(主イエス・キリストよ、我は定かに知れり)は、バルトロメオ・リングヴァルト(1532?-1599)という人の作った旋律で、バッハはカンタータ166番の3楽章にこのコラールを使用しています。カンタータ166番は復活祭後第4日曜日のために作曲されています。
また、パッヘルベルもこの旋律でコラール前奏曲を作曲しております。
ということを調べるのにだいぶ時間がかかってしまい、返事が遅れました。
最近は笛吹いていませんね~。もう全然です。
つくばにはナカル・リコーダー教室というのがあるらしいのですけど、ヒマがなくて習いに行くこともできそうにありません。
楽器を楽しめるようになるのは定年を過ぎてからかなぁ、などと思うようになりました。