『見ました!』鋼のB級魂

B級時々A級。アジア時々ハリウッド

見ました!『グシャノビンヅメ』

2004-10-25 | 日本
やっと借りれました『グシャノビンヅメ』
監督はインディーズ界では有名らしいんですけど、知りませんでした山口洋輝。

舞台は、日本語圏の国家。
階層に分けられた世界で、人々はエレベーターを使って階層を移動して生活している。
「138階層貧民と肉体労働者の町コロバザジップ」
のようなセリフ、テロップが流れますが、テロップの文字はどこの文字にも無いような文字。
人民は、監視局と呼ばれる治安維持部隊に監視されながら生活している。
この国では、タバコは所持だけで重罪になるらしい。クスリなどはフリー。
主人公の少女がエレベーターに乗るところから話は始まる。
ちなみに、エレベーターが交通手段の全てであり、エレベーターガールが案内し、運行している。
そのエレベーター内に、監視局から連絡が入り、急遽「99階層監獄の街」に臨時停車する。
2人の囚人と一人の監視局員が乗ってくる。
そして、爆発により、エレベーターが停止する・・・。


エレベーターの中という閉鎖空間で話が進んでいきますが、さすが、インディーズ出身監督。低予算で効果的に異世界を表現するのが上手いです。
エレベーターの中ってだけで、息苦しくなるような雰囲気がわかりますし、緊迫感のある話の展開、主人公の少女の記憶のフラッシュバックも面白い。
数々の謎が散りばめられていますが、そのへんは、スカッとラストで解決してしてくれる上に、とりあえず見てると予想がついてしまったラストシーンも逆に「ほぉー」と含みを残してくれて、後味は悪くなかったです。

見て損ナシ!
ただし、暴力シーン、血のり多目なので、そのへんダメな人はちょっと見ない方がいいかも。
しかし、エレベーター内での拘束状態で人間が本性を現してゆく様を丁寧に描いておりますし、途中、見ている者を撹乱するかのような映像表現は、撹乱されて気持ちいい・・・って感覚でした。
まあ、それもこれもラストの謎解きが明快だったからですけどね。

これで、投げっぱなしだったら・・・怒ってたかも。

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1 コメント

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「ヲ乃ガワ -WONOGAWA-」御招待 (山口ヒロキ)
2014-11-21 12:08:15
ブログ管理者様。初めまして。
「グシャノビンヅメ」のご感想ありがとうございます。
監督の山口ヒロキと申します。
ただいま、「グシャノビンヅメ」以来10年ぶりのオリジナルSF長編
「ヲ乃ガワ -WONOGAWA-」が劇場公開中です。
渋谷を皮切りに全国順次上映予定ですので、ご覧頂ければと思い、
レビューのお礼に御招待券をご用意致しました。
ご連絡頂ければ幸いです。

山口ヒロキ

ご連絡先
gusher@glamble16.com

「ヲ乃ガワ -WONOGAWA-」公式サイト
http://wonogawa-movie.jp/
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