『見ました!』鋼のB級魂

B級時々A級。アジア時々ハリウッド

工場長の密かな楽しみ

2004-10-21 | 駄文
え?私ですか?
うはははははは・・・よく聞かれるんですよ
「何やってる方ですか?」
って。
ええ、まあ、職人です。一応、3代目工場長です。
いい立場?ぜんぜん!自営ですから。
でも、まあ、ここんとこ、ちょっと注文減りましたけど、いい仕事してますからなんとか食っていけますよ。

は?ビデオ?ええ、全部見ますよ。

ううん・・・やっぱ工場長がちゃんとした技術持って、しっかり働かないと工員もついて来ないですし。
ウチには職人肌のがたくさんいますからねぇ・・・。
どうです?今日の三日月は?キレイでしょ?鋭いでしょ?
仕上げは必ず私がやります。

けっこう神経使いますね。簡単そうに見えるみたいですけど。
ささくれだった気持ちで削ったら、こっちの心がその分削られるんです。
大事なのは集中力。

は?ビデオ?ああ、こっちの平べったい方は返却です。

あと、内緒ですけど・・・。
上限の月と下弦の月の間の真ん中の部分ね。
あれ・・・食べれます・・・。
はい、おいしいです。
ガキの頃、オヤジがよくお土産に持ってきてくれたなぁ。
工場長の特権で、真ん中の一番柔らかいところをね。

は?ビデオ?タイトル?いやぁ、言ってもわかんないでしょう。有名な映画のはないですから。

ああ、そうですそうです。炭坑節歌いますねぇ。
でも、最近の職人は洋楽とかかけるんですわ。
まあ、それも関係なしで炭坑節歌いますけどね。
ああ、ムーンリバーもいいBGMですねぇ。
ムーンライトセレナーデも乗りますねぇ。ええ、八分月のときなんかいいですねぇ。

は?ビデオ?ううん・・。なんか心の栄養。


よもやま話:三日月工場
お玉つれづれ日記:三日月工場が見える丘

見ました!『シルミドの呪い』

2004-10-21 | B級以下!
俺は・・・なんという作品を見てしまったんだろうか・・・。
韓国発『シルミド』は、金日成暗殺のために結成された648部隊31人の悲しい話です。
兵士一人に上官一人づつで、徹底的に昼夜問わず訓練させられる兵士たち。
過酷な訓練に死者さえ出ます。
しかし、その暗殺計画は中止になり、648部隊の存在は闇に葬られるとともに、兵士31人は3年の間シルミド島に監禁状態になり、ついには、648部隊兵士皆殺しの命令が出ます。
兵士たちは反乱をおこし、上官を皆殺し。ソウルに渡って、バスを乗っ取り、軍と銃撃戦の末バスごと爆死・・・。

というやりきれない話。

なんだけどぉ・・・。

俺が見たのは『シルミドの呪い』です!
ええ、ホラー作品ですとも。
まあ、シルミド島の悲劇をふまえた上で・・・その35年後、取材でシルミドを訪れたテレビクルー3人に襲いかかる呪い・・・。
って話なんですけど・・・。

ええと・・・、もうね・・。
根本的に違うんだけど、うちのばあちゃんに聞いた笑い話がいい例えになる作品です。
ばあちゃんの話してくれた笑い話・・・行きます。

 昔々、丹波笹山に、一匹の大きなヘビが住んでいた。
 そのヘビは、大木のような太さで、大きな口でイノシシなんかひと飲みにしてしまうくらいの大きなヘビでね。
 時々、人の通る山道に現れては旅の人を飲み込んでしまう。
 そこの山道を通らなければ街まで買い物に行けない村の人は困って困って、ある日、庄屋の家に集まった。
 「庄屋さん、あのヘビは、なんとかなりませんか?」
 「そうだなぁ。今、街にすごい剣豪が立ち寄っているらしい。その人に頼んで退治してもらおう」
 と、庄屋さんは、手紙を村一番のイダテンに持たせて街まで使いを出した。
 剣豪は快く、引き受けてくれた。
 
 剣豪は、ヘビを探しに山に入った。
 うっそうとした山道は、昼間でもまるで夜みたいな暗さだった。
 でもね、ヘビってね、そろりそろりと近づいてくるんだよ。
 剣豪の姿を見かけたヘビは、そろり・・・そろり・・と近づいて長くて赤い舌をちろり・・ちろり・・と出して剣豪を食べようとした。
 でも、さすがは剣豪。その気配に気づいて刀を抜いてこう言った。

 「そこにいるのは”だいじゃ”(大蛇・・・誰じゃ・・・)?」

ええ・・・どうでしょう?こんな感じです。
つまり、DVDのチャプターの12の前半くらいまでが前フリです。
で、12の後半でやっと呪いっぽいシーンが出てきます。

え?チャプター13は?
ありません・・・。

しかも、ものすごいことに・・・特典映像の予告編を見たら・・・その数少ない呪いっぽい部分がしっかり収録されちゃってるんですけど!

見ました!『ドミノ』

2004-10-21 | ホラー
みぃ~たぁ~なぁ~!
香港発のホラーです。まず言っておきます『秀作』です!
もちろん、ホラーとして。
ドミノ
パッケージにも偽りなしです。
香港発のホラーといえば、カルマカルマ震える記憶ではありませんのでご注意)が非常に良かったんですが、カルマはホラーというよりもホラー風味のいい話、泣ける話なんですよ。もちろん、見て損は無いですけど。
『ドミノ』ですが、原題は『Office有鬼』直訳すると『会社にいる霊』ってとこですか。
香港のとあるビルには「7月になると9人の犠牲者が出る」という噂があり、白い女が目撃され、次々と死者が出る・・・。死者のそばには”一”から”九”までの文字が・・。
で、映像表現が非常にオーソドックス!オーソドックスに恐い!
私は、会社で残業とかしたことはないんですけど、普通、残業するときって、みんな自分の机の上だけ電気つけて、あとは消すんですか?
ホラーの残業風景は、必ずそうですよね?
あと、深夜のトイレだ!
深夜のトイレの一番奥の扉に向かってケラケラ笑う女。
その女が自殺死体で発見される・・・死に顔は笑っている。
しみじみ恐いです。
期待していた、ウギャーとかドカーンとかは少な目です。
謎→謎解き→どんでんがえし→さらに謎解き→でも終らない・・・。
そのへんの作りがなかなか・・。

で、この監督・・・。

みぃ~たぁ~なぁ~?  呪怨を・・・

いや、いいんですいいんです。ちゃんと作ってくれれば。
理解してパクってくれればいいんです。
と、いうわけでいい例です。

しかし、まあ、ちゃんと「いい話」も混ざってるところが香港発って感じ。
見て損ナシ。