会津八一に関するブログ 165
養素 2010・2・4(木)
道徳教育を嫌った会津八一は生徒や弟子に「養素」が大切だと説いた。なじみの無い言葉だが、吉野秀雄によると「・・・素は素生といひますか、人間の本性と申しますか、さういふものを養つて全きものにするといふことなんですが、もつとそれを広めていへば、要するに根本を養ふといふこと」で、それはダイジェストのような浅薄なものを排して、古典などを深く学ぶこと。広く浅くではなく、根本を深くそして広くすることを目指せということだろう。
ここのところ、彫刻や短歌、俳句について仲間と話したが、八一の言う「養素」が無ければ、単なる模倣や文字並べに終わってしまう。創作とはきわめて難しいものだとつくづく思う。
養素 2010・2・4(木)
道徳教育を嫌った会津八一は生徒や弟子に「養素」が大切だと説いた。なじみの無い言葉だが、吉野秀雄によると「・・・素は素生といひますか、人間の本性と申しますか、さういふものを養つて全きものにするといふことなんですが、もつとそれを広めていへば、要するに根本を養ふといふこと」で、それはダイジェストのような浅薄なものを排して、古典などを深く学ぶこと。広く浅くではなく、根本を深くそして広くすることを目指せということだろう。
ここのところ、彫刻や短歌、俳句について仲間と話したが、八一の言う「養素」が無ければ、単なる模倣や文字並べに終わってしまう。創作とはきわめて難しいものだとつくづく思う。