2001年宇宙の旅…古い映画ですがご存知の方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
さすがは淀川さん、素晴らしい解説ですね。
この映画に使われている曲は
(1)ヨハン・シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」
(2)リヒャルト・シュトラウスさんの「ツァラトゥストラはかく語りき」です。
淀川さんの言葉でいう「宇宙芸術」の部分には(1)が、「SF哲学」の部分には(2)が使われてます。
(1)と(2)音楽的にも随分格差があります(さん付けの方が遥かに優れてる…は私の意見?)。
この映画にも2面性があって(1)と(2)で差別化されていると思うのは私だけでしょうか?
(2)のツァラトゥストラはかく語りきはニーチェの著書と当然関連があると事でしょう。その著書の冒頭に「誰でも読めるが、誰にも読めない書」の記述があります。
この映画は…もしかしたら「誰でも見れるが、誰にも見れない映画」なのかも(私はそう思ってます)。冒頭にこの文字がこっそり入っていたら…ますます、この映画大好きになってしまいます。
そうそう、この画像、冒頭の部分が欠落しています(MGMのマークが表示されるところから、パイプオルガンの一番低いAの音が流れる部分)。この冒頭の音を一般家庭で再生するには音響設備に最低でも数十万は投資しないと無理ですよ。
(聞こえてるとお思いの方の多くは倍音の120Hの音です。60Hの音は恐ろしい音ですよ)
あと「2010年宇宙の旅」は…超駄作ですね。