スプラ・アンサンブル

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第15回演奏会

2009-07-11 | 過去の演奏会
2009年 7月 11日(土) 浜離宮朝日ホール
J.S.バッハ「ヨハネ受難曲」
指揮:江崎浩司
管弦楽:スプラ管弦楽団
コンサートマスター:齋藤咲恵 オルガン:能登伊津子  
エヴァンゲリスト:野村和貴
練習指揮・アルトソロ:北條加奈
イエス:井口和彦 ピラト:石松信哉


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2 コメント

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ご感想 (管理人)
2009-07-18 11:55:21
江崎氏と共演の多いチェンバロ奏者・長久真実子さんがブログにご感想を書いてくださいました。
http://blogs.yahoo.co.jp/mamepansu/33483178.html
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団員の家族から (管理人)
2009-07-19 18:02:05
わずか20人ほどの合唱団で「ヨハネ受難曲」に挑戦とは、なかなか興味深いと思っていたけれど、第一曲の歌い出しから「今まで聞いたのと違うな…」と唸らされ、最後まで興味深く感動的に聞いてしまった。
 普通は冒頭「がつん」と始まるものだが、この演奏はじわりと訴えるようなピアニッシモからじわじわと高まっていく感じで歌われ、聞いたところによると「指揮者」たっての主張によるものなのだそうだが、少ない人数で無理やり頑張って力不足になるリスクを考えに入れても、この出だしは印象的で成功していた。
 その第一曲は、出だしこそやや不安定なところもあったが、二曲目にたどり着くまでには曲想とともに歌い手の温度が上がってきて、それ以降は全然人数の少なさを感じることなく聞くことが出来たのは立派だった。
 「エヴァンゲリスト」にゲストを招いたほかは全ての配役を合唱団の団員で賄うという演奏で、その「エヴァンゲリスト」殿は素晴らしかった。今まで聞いたエヴァンゲリストの中でも、そうとうにフレッシュで気持ちの良い響きの歌い手で、全体を引き締めてレベルアップさせてくれるぐらい良い歌だったと思う。
 「イエス」(バス)は重々しく自信に満ちていて、この曲のイエスのキャラクターにはぴったり。
 「ピラト」も、やや細い感じの声が、ローマとユダヤに挟まれてイエスの扱いに苦悩する現場監督者 (中間管理職?)の悲哀が感じられてベストなキャスティング。
 第35曲のキリストの死を嘆き悲しむソプラノソロは、冷静に考えるとかなり音程も暴れているような気はするのだが、その表現力にがっちり掴まれて、聞いているうちに涙が出て止まらなかった。いやはや、受難曲を聴いてキリスト教徒でもない私が涙を流すなんて始めてのことなのです。
 …というようなわけで、二時間の長い曲もあっという間。
 50~100人もいる合唱団で演奏したら全然違うだろうなぁと想像できるシーンも多々あったのだけれど、 20人で歌うということはずっと聞く人との距離が近くなって語りかけてくるような感じがして、全てはプラスの方向に働いていたように思います。
 オケも結構良かった。ヴィオラダガンバの音色が普通よりも抑揚を感じた。…通常もっとマイルドな音で溶け込んでしまうことが多い気がするのに、結構明瞭に聞こえたのは面白かった。合唱団の人数が少ないので相対的にオケの音が良く聞こえたという効果もあると思うけれど。
 チェロが後半スタミナ切れで気絶しそうになっている場所があるように聞こえたのは、まあ愛嬌レベルだったかな。通奏低音は出番が長いので大変だ。
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