すぴか逍遥

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五百羅漢 江戸東京博物館

2011-04-29 23:57:19 | 美術
特別展 法然上人八百年御忌奉賛 五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画

   
   2011年4月29日〈金・祝〉~7月3日〈日) 江戸東京博物館

この展覧会は3月15日からの予定だったのが、東日本大震災で延期になり今日からはじまったものです。

平成23年(2011)は、浄土宗の開祖・法然上人(1133-1212)が遷化されてから800年を迎える節目の年にあたります。この法然上人八百年御忌を奉賛し、「五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」展を開催いたします。増上寺の寺宝は、明治初期の廃仏毀釈による疲弊、第二次世界大戦の空襲による壊滅的打撃を経ながらも、大切に守られてきました。しかし、その多くは公開される機会に乏しく、とりわけ今回一挙公開される狩野一信筆「五百羅漢図」全100幅が寺外で展示される機会はありませんでした。日本美術史上でもきわめて重要な意義をもつ「五百羅漢図」の全貌をこの機会に御覧ください。
チラシより引用です。

というわけで待ちに待って初日に出かけました。

この素晴しい展示に感謝します。展示室のあつらえも素敵で、床に示された矢印のとおりに第1幅 名相〈みょうそう〉から観て行きました。音声ガイド、ナビゲーターは大滝秀治さん。501番目の羅漢さんになりきって、ときどき喝をいれられます。

   
  第22幅 六道地獄            第23幅 六道地獄

第22幅 六道地獄 この凄まじい風に圧倒されます。龍の噴出する焔もかき消されようとしています。胸のすくような、風の描写。

第23幅 六道地獄 深刻な罪を犯した人は、死後、六道〈人、天、修羅、餓鬼、畜生、地獄〉を巡るのだそうです。寒地獄、氷の池で苦しむ人々に対し、羅漢さんが宝珠から光を発し溶かそうとしています。長い如意棒を垂らして掬い上げようとしている羅漢さんもいます。。

   
  第30幅 六道畜生            第29幅 六道畜生

第29幅 六道畜生 六道輪廻で動物の姿になった者たちと羅漢の関わりを描いています。2羽の鶴にひかりをあてたり、小鳥たちに餌をやったり、まるで動物たちと遊んでいるような、ちょっと楽しい様子です。

第30幅 六道畜生

猿や鹿がみつめているのは、羅漢さんのお腹に出てくる仏の姿、不思議な絵、猿の表情など素晴しいです。


  
  第50幅 十二頭陀        第49幅 十二頭陀
  露地常座(ろじじょうざ)      冢間樹下(ちょうげんじゅげ)

この絵はほかのと違って、とても新しい描き方、西洋風に描かれとても素敵に見えました。

この絵は東京国立博物館にも同じようなのがあり展示されていました。
   

この絵だけでなく2図ずつ貼りこみ一幅にしたのが、50幅あるそうで、〈今回は10幅の展示)下絵ではなく一信の絵を元に弟子が描き皇室に献上されたものではないかと、、、いろんな解釈があるそうです。



   
  第51幅 神通           第59幅 神通

羅漢さんたちの神通力を描いたものです。いろんなことやって見せてくれてます。
第59幅は 「羅漢病院」だそうです。上の方に大きな蛇の口に座っている羅漢さんがいます。  


   
  第55幅 神通

一番下でびっくりした顔で見上げている3人、羅漢がベリベリと顔の皮膚を剥がし、実は観音菩薩であることを示しています。これって近くで観ると剥がした元の顔が描かれているのが、はっきり見えていてぞっとします。


  
  第62幅 禽獣           第61幅 禽獣

一角獣のような動物の耳掃除をしている羅漢さん、気持ちよさそうな動物とか、第62幅では亀の甲羅をかこんでいたり、とてものどかで、表情が和やかです。


  
こちらにも詳しく出ています。私の故郷は、大分県中津市で、耶馬渓があり、リフトで昇ると、羅漢寺があります。そこへ山下裕二先生が訪れた記事を興味深く読みました。

また会場で山下裕二先生の解説〈22分間)が上映されていてとてもよくわかるお話でした。
この解説はこちらでみられます。


   
東京国立博物館のチラシです。2011年10月25日~12月4日まで法然と親鸞展です。

東博の常設での東博所蔵の五百羅漢展図録について  












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ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番 バレンボイム

2011-04-27 17:39:43 | 音楽
ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番ハ短調を、バレンボイムの弾き振りでクラシカジャパンで聴きました。

2007年5月「ルール・ピアノフェスティバル」公演からのものです。

指揮・ピアノ:ダニエル・バレンボイム
演奏:シュターツカペレ・ベルリン



ダニエル・バレンボイムは1942年ブエノスアイレス生まれです。



公演会場は、ドイツの工業都市ルール地方の街ポーフムの、ヤールフンデルトハレだそうですが、一体ここはどこ?という感じでびっくりしました。むき出しのスティールに囲まれたような建物、でも観客はいっぱいで華やかでした。



ベートーヴェンピアノ協奏曲5番香帝などで、弾き振りはむかし聴いたことありますが、バレンボイムは1番から5番まで、演奏したそうです。5番は来月クラシカジャパンで放送されるので楽しみです。

バレンボイムとシュターツカペレ・ベルリンの演奏はとにかくいきぴったりで、目を瞠るようでした。今月は何回もあったので大いに楽しめました。今日で終り。
明日は同じく2番があります。
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風景を追って 4月25日

2011-04-26 23:56:41 | 日常
ある日の一日、まあ、花の散歩といったところです。


有明の月がかかってました。

よいお天気に誘われて久しぶり歩いて30分ぐらいのところへ出かけました。

西洋石楠花(セイヨウシャクナゲ)が耀き、眩しいくらいです。


道ばたには花大根、少なくなりました。
またの名は、諸葛菜(ショカッサイ)、紫花菜(ムラサキハナナ)です。


こちらは飛燕草(ヒエンソウ)、前は家の近くにいっぱい咲いてたのに、やっとここで遇えました。


崖の上から眺めると、えっ何?ここにはと考えてしまいました。そうホオノキ〈朴ノ木)です。
もう少ししたら大きな真っ白い花が開くでしょう。この時期に見たのははじめて。


タンポポ、子供が吹いて遊んでいました。


緑が日増しに濃くなり、ハナミズキの白と競っています。


家に戻りベランダをみると、太陽が斜めに照らしていました。


やっぱり最後は池の眺め、毎日見ていても飽きない眺めです。
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ヴィジェ・ルブラン展 三菱一号館美術館

2011-04-24 23:12:54 | 美術
マリー=アントワネットの画家

ヴィジェ・ルブラン展ー華麗なる宮廷を描いた女性画家たちー

     
    三菱一号館美術館 2011.3.1~5.8〈日)

4月17日の日曜美術館で、『マリーアントワネットを描いた二人の画家』を見て三菱一号館美術館へ行きたいと、友人と二人で、出かけました。

でも二人の画家とは、《マリー・アントワネット最後の肖像》を描いたダヴィッドと、マリー・アントワネットの画家といわれたルブランのことで、とても興味深い話だったのですが、…三菱のは別の観点からのもので、まあルブランのアントワネットの絵はごく僅かでした。

女性画家って大変だったのだなあという思い、でも展示された絵は華やかで、あまり事情がわからなくても、楽しい雰囲気で、三菱の部屋ともマッチして、それはよかったです。


素敵な絵の数々を並べてみました。ロココの時代です。

 
  《釣り》

これはフランス王妃、マリー・レクジンスカがヴェルサイユ宮殿に、中国風居室に飾った彩色パネルの一枚です。その部屋を再現して8枚も飾られていました。


 
 アデライード・ラビーユ=ギアール《ルイ16世の弟殿下による騎士賞の授与》

 こういう格式のある絵を女性が描いたのははじめてとか。

  
 アデライード・ラビーユ=ギアール《フランソワ=アンドレ・ヴァンサン》1795年

 男性を描いた絵は少なかったのですが、素敵な肖像画ですね。


  
  マリー=ガブリエル・カベ 《自画像》1783年頃 国立西洋美術館

 この絵は西洋美術館で何回となく見ていて、綺麗だけど高慢な感じと思っていましたが、この三菱一号館では落ち着いて、いい感じに見えたのは不思議です。
〈2001年に購入したそうです)


  
  エリザベト・ルイーズ・ヴィジェル・ルブラン 
  《フランス王妃、マリー=アントワネット》パリ、個人蔵

  音声ガイドにマリー・アントワネットが作曲したという『それは私の恋人』が、
  唐澤まゆ子〈ソプラノ歌手〉の歌で入ってました。なかなかすてきな曲でした。


  
  エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン
  《ポリニャック公爵夫人、ガブリエル・ヨランド・クロード・マルティヌ・ド・ポラストロン》
   1782年 ヴェルサイユ宮殿美術館

  これと同じような帽子をかぶったルイ16世の妹、通称マダム・エリザベトの絵も出てました。
  東京富士美術館蔵です。


  
  エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン
  《クリュソル男爵夫人、アンヌ=マリー・ジョゼフィーヌ・ガブリエル・ベルナール》
  1785年 オーギュスタン美術館

遠くから美しい絵があると、わくわくする思いで近寄りました。グルックのオペラ『エコーとナルキッソス』の音符と台詞が読み取れるという。


  
  エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 《自画像》1791年
 
  この絵が一番有名でしょうか。綺麗な人ですね。

  
  エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 
  《ルイーズ・マリー・テレーズ・ヴィクトワール・ド・フランス。
   通称マダム・ヴィクトワール》 1791年 パリ、個人蔵

  マダム・ヴィクトワールはルイ16世のおばだそうです。

 
  
  エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 
  《ミゼノ岬のコリンヌに扮したスタール男爵夫人、ジェルメーヌ・ネッケル》
  1808-1809年 ジュネーヴ、美術歴史博物館


  
   フランソワーズ・ウジェニー・トリビエ・ル・フラン、旧姓ルブランに帰属
   《マリー=アントワネット(ヴィジェ・ルブラン原作)》東京富士美術館
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江戸の人物画〈後期) 府中市美術館

2011-04-20 23:38:12 | 美術
江戸の人物画〈後期) 府中市美術館

   
   江戸の人物画ー姿の美、力、奇 府中市美術館
   後期:2011・4・19(火)~5・8〈日)

サクラがわずかに残っていました。バックのサクラは終ってましたので咲いてるところにはめ込みです。日が当たった看板がきれいだったので。

府中は近いので、午後ぶらっと出かけました。

前期はいきなり丸山応挙の巨大な布袋さんに驚きましたが、後期も曾我蕭白の寒山拾得図です。


曾我蕭白 重文《寒山拾得図》 興聖寺〈京都国立博物館寄託)


寒山拾得図っていっぱい描かれていますが、これはまたすごい迫力です。対照的な墨の世界、でも白い衣服の寒山の笑顔により惹かれます。

    
    鈴木春信 《風炉と美人図》 個人 (14・0×19・0センチ)

こんな可愛らしい春信の肉筆画、お点前の準備をしているのでしょうか。着物の柄と流れるような袖や裾の線が素敵です。


 
左:司馬江漢 《月下柴門美人図》 摘水軒記念文化振興財団〈府中市美術館寄託)
中:葛飾応為 《河畔美人図》 個人
右:田口蘆谷 《紅毛人夫婦散策図》 個人

《月下柴門美人図》 門の前に立つ美人、くっきりと丁寧に陰影をつけて描かれ、月に照らされた白い顔が印象的、茶色っぽい着物に赤が効いています。周囲は伝統的な風物が淡く、いかにもバックという感じで、司馬江漢ってやはり新しい感覚です。

《河畔美人図》 強風を避けつつ立つ美人、ほつれ毛、襟や袖口・裾の波立つような描き方、さらに帯や前掛けの揺れる様子、柳も風に流され、顔だけ河のほうに向け、きりっとしています。岡持に書いてある「えい女」という字から葛飾北斎の娘葛飾応為とわかるのだそうです。

《紅毛人夫婦散策図》 田口蘆谷は川原慶賀の息子だそうで、如何にもと思われます。画面にオランダ語、そしてカタカナで読みも、さらに上には大きく「逍遥ハ堅固に〈古いニという字)良し」とあり、「散歩は健康に良い」というテーマだとか。江戸時代この3枚の絵からも時代が移っていくのが解るような気がします。

 
左:曾我蕭白 《琴高仙人図》〈山形県指定文化財) 個人
右:佐竹曙山 《蝦蟇仙人図》 個人

《琴高仙人図》なんとも大きな絵です。鯉の上の仙人は有名な話でいろんな画家も描いているそうです。仙人が手に入れた巻物を持って、前のめりに前方にいるであろう人々に意気揚々と掲げて見せている、動きのある緊迫感で、惹き付けられました。

《蝦蟇仙人図》このテーマも前期からいっぱい出ていました。でもこの西洋画風の描き方は独特です。顔の描写、蝦蟇の描き方、実にリアルで細密描写が凄いです。


 
 仙義梵 《髑髏図》 福岡市美術館〈石村コレクション)


 
伊藤若冲 《布袋図》〈酒田市指定文化財) 本間美術館 4/12-4/24までの展示


この2枚の絵が同じように見えて愕然としました。何か不思議な気持ちがしたのです。


 
伊藤若冲 《付喪神図》 福岡市博物館

この奇妙な絵を最初に知ったのは、渋澤龍彦の本でした。(「思考の紋章学」)

(追記)
「思考の紋章学」この本は売ってしまったので、図書館から借りてきましたが、14頁にわたって書かれていて、読めば読むほどわからなくなって、日本の昔の話はすごいなあと、もう単純に絵を楽しんだほうがいいみたいです。
まだブログもやってない頃の記事HPにかいてます。
渋澤龍彦幻想美術館〈2007年4-5月 埼玉県立近代美術館)



帰りは東府中まで歩きました。ケヤキ並木の緑の美しいこと。

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はつなつの風

2011-04-19 22:45:32 | 日常
はつなつのかぜ

みどりいっぱいの朝です。一番に《はつなつのかぜ》を思い出しました。

      
      川上澄生「初夏の風」1926年(大正15年)木版多色刷

2008年に川上澄生をみに鹿沼まで行きました。《初夏の風》は毎年5月ごろだけ展示されるそうです。

まだまだ初夏には程遠いのですけど、今朝起きたときはまさに初夏の感じでした。緑が、あたらしい葉が、わっと出ていて。


池に舞うみどりの風。


シダレザクラのピンクから、緑の風に、移動します。


緑と白、少しずつですが、動いています。


ハナミズキの白、まるく舞っています。


ヤマザクラの葉は、赤みを帯びて、やわらかく垂れています。


新芽の乱舞です。


池の全景、緑が日増しにふえていきます。


ピンクのシダレザクラが、名残惜しげです。

今日の午後は一転して、黒い雲がもくもくと、雨も降りだし、また冬に逆戻りしたような寒さ、初夏の風はまだまだお預けですが、もうひと月もしたら、ホトトギスもやってきます。うつくしい五月が待ち遠しいこのごろです。
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4月15日 あれこれ

2011-04-16 23:54:09 | 日常
4月15日、朝から良く晴れて暖かい一日のスタートです。

     
     まずベランダから池の様子、サクラが満開です。

    
このすばらしい花筐(はながたみ)は、清川先生卆壽のお祝いの会、での生徒からのプレゼント。
バラの花の大好きな先生、みなさまのスピーチに、花笑みで答えられる先生、麗しい風景です。


    
    帰りは西洋美術館へ。まずレンブラントです。

    
  《考える人》にもひさしぶり、花もみどりも美しく。入場券売り場には行列が出来ていました。
  
レンブラントは昨日書きましたので、後は常設展で気に入ったのを少しのせます。常設展はフラッシュ使用しなければ撮影OKなので、うまくは撮れなくても嬉しいです。

      
     まずは《悲しみの聖母》カルロ・ドルチ 1650年頃
     に祈りを捧げて。


    
    《眠る二人の子供》 ペーテル・パウル・ルーベンス 1612-13年頃
     をそっと覗いて。


  
  左:《フラン氏の肖像》 エドゥアール・マネ 1879年
  左から2番目《アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)》1872年
  オーギュスト・ロダンの彫刻《説教する洗礼者ヨハネ》 1880年など

  松方コレクションの並ぶすてきな部屋を通り。

    
    ファンタン=ラトゥールの《花》

      
      ダンテ・ガブリエル・ロセッティの《愛の杯》


    
    ポール・セザンヌ《葉を落としたジャ・ド・ブッハンの木々》


 
 アンドレ・ポーシャン《アルクマールの運河、オランダ》

 この絵ははじめてみるようです。

常設展を見ていると、ほんとに癒されます。こういう絵がいつでも観られる幸せを、心いっぱい頂いて、この日は家路につきました。

    
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光と、闇と、レンブラント 国立西洋美術館

2011-04-15 23:49:05 | 美術
「光と、闇と、レンブラント」 国立西洋美術館 に行ってきました。
 
  
 
今まで3時までに入場しないと見られないと聞いていたので、なかなか行けなかったのですが、今日は古典教室が早く済んだので、出かけました。幸いもう4時まで入館、常設も見られる状態になっていました。


   
 レンブラント・ファン・レイン《陰のかかる自画像》 1634年 個人蔵

 光の当たり方が素晴しく、思わず近寄りました。

   
 レンブラント・ファン・レイン《羊飼いへのお告げ》 1634年 レンブラントハイス

 こういう版画にひきつけられます。ひかりと闇?夜の世界。

  
  レンブラント・ファン・レイン 《3本の木》 1643年 国立西洋美術館


左:レンブラント・ファン・レイン《ストーブの側の女》1658年 レンブラントハウス
右:レンブラント・ファン・レイン《ストーブの側に座る女》1658年 ホイマンス・ファン・ベウニンゲン博物館 〈この分は展示されていません。参考まで)

あれこの絵は見たことがある、そうです去年「たばこと塩の博物館」でレンブラントが日本の和紙を使って版画を作ったと何枚か飾られていたのです。今度3枚も出ていました。そのうちの一枚が右の絵です。
 
あと二つは《水辺に足をつける女》《サスキアを伴う自画像》でした。


同じテーマで何枚もつくっているといいます。少しずつ変わっていく。

   
  レンブラント・ファン・レイン 《書斎のミネルヴァ》 1636年 個人蔵

 大きな素敵な絵です。ひかりはどこから?耀いてそれは美しいです。

   
  レンブラント・ファン・レイン 《神殿奉納》(銅板原画)1640年頃 レンブラントハイス

  銅板原画、大変珍しく見ました。当然下の絵は反対向きです。

   
  レンブラント・ファン・レイン  《神殿奉納》1640年頃 レンブラントハイス



   
レンブラント・ファン・レイン 《ヘンドリッキェ・ストックフェルス》 1652年頃 ルーヴル美術館
 
 光を浴びても、愁いを帯びた感じがしますが、美しいです。

 
 レンブラント・ファン・レイン 《3本の十字架》1653年 大英博物館

息を呑むような素晴しさにうたれました。これには同じ題の何枚もの絵がありました。でもこれが一番好きで、観てました、ながいこと。

      図録です。こういう図録は大変貴重で、
       なんども繰り返して読む楽しみ、知る楽しみ、に満たされます。
         

なんだか観たことあるようなと思ったら、1992年東武美術館で「エルミタージュ美術館展」-17世紀オランダ・フランドル絵画ーの図録が出てきて、かなりレンブラント他の版画が載ってました。3本の十字架1653年第3ステートなんて、やっと今になってその意味がわかってきました。
東武美術館図録1992年

池袋にも東武・西武と美術館あったのに、なつかしいです。このあとは「栄光のハプスブルク家展」なんてやってました。

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夢に挑むコレクションの軌跡 サントリー美術館

2011-04-14 22:31:23 | 美術
  開館50周年記念「美を結ぶ。美を開く。」  新収蔵品初公開と名品勢揃い

        夢に挑むコレクションの軌跡 サントリー美術館
 
          に行って来ました。(4/13)

 
3月以来会っていなかった友人と、久しぶりの美術館です。でも何をやっているのかあまり気にもせずに、入ってびっくり! そこはまさに美の殿堂とでもいえる素晴しい空間でした。
タイトルが「夢に挑むコレクションの軌跡」はじめからたどります。

序章 コレクション誕生―ゼロからのスタート
サントリー美術館が設立されたのは昭和36年(1961)11月です。丸の内パレスビル9階、開館記念展は「生活の中の美」だったそうです。
〈昭和36年といえば娘が生まれた年、友人たちもそれぞれ生活に一生懸命で、家庭を守っていたころです)

      
    《織部四方蓋物》 美濃 桃山時代 17世紀初 20×18、高さ9㌢くらい

その頃はやっていた辻が花の意匠に倣った文様とか。それにしても最初からぐっとひきよせられました。
隣には同じく織部の四法高脚向付5客、一見湯のみかと思う高さ、垢抜けた文様です。

第1章 漆工―暮らしに寄り添う器たち

      
   国宝 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 鎌倉時代 13世紀  4/18まで

そしていきなり国宝です。見たことはありましたが、ゆっくり味わいました。

蒔絵の香合がたくさん並んでいたし、重美《秋草蒔絵鏡台》桃山時代17世紀初には、ため息が出そうな見事さ、もうどれもどれも素晴しいものです。

第2章 日本のガラス 朝倉コレクションを中心にー世界に誇るガラスコレクション     

          
左:《白地紅被騎馬人物文花瓶》 中国 乾隆年間 18世紀 (1736-95)

右:《薩摩切子 紅色被栓付瓶》 江戸時代 19世紀中頃

このほか薩摩切子の《紅色被皿》《紫色被ちろり》《藍色被船形鉢》〈蝙蝠と巴の字)など、いつみても最高です。

第3章 屏風と御伽草子―暮らしを彩った絵画


《武蔵野図屏風》 6曲1双 江戸時代 17世紀 左隻 4/18まで
  
  《武蔵野図屏風》 6曲1双 江戸時代 17世紀 右隻 4/18まで

この絵もなんど見ても素晴しい。同じような武蔵野を描いたのがいくつかあって、富士山のあるのとないのがあるそうです。
武蔵野も、もうはずれというところに住んでいるので、すごく親近感があります。屏風の真ん中に立つと、右が月の昇る東で、左が富士山のある西、と思って想像します。
実際に見ると金色の素晴しさが目立ち、とても明るい絵に見えました。




《阿国歌舞伎図屏風》六曲1隻 江戸時代 17世紀  4/18まで

真ん中の部分を大きくしてみました。男装の麗人阿国の踊るすがた、湯女のような人も見えます。


第4章 陶磁器の世界―彩り豊かな皿や器たち



   左:《色絵竹梅龍文輪花鉢》 加賀・吉田屋窯 江戸時代 19世紀前半

   右:《色絵牡丹蝶文捻花形大皿》 肥前・有田 江戸時代 17世紀中頃

加賀の吉田屋のほうがずっと新しかったのですね。有田の大皿は高くて、その裏側にねじれた花など描かれています。こちらはどっしりと、吉田屋のは軽やかに華やかに、好きなお皿です。
ほかに大きな南蛮船のや、ヨーロッパに輸出された大壷など。


第5章 染織とファッション―小袖・能装束と沖縄の紅型

     
    《朱漆塗椿蜜陀絵沈金椀》 琉球王朝時代 16-17世紀 4/18まで


第6章 ガレと世紀末のガラス―光と色のジャポニズム

  
左:《モスクランプ風花器「蝙蝠・唐草」 エミール・ガレ 1889年〈菊池コレクション)

右:《花器「かげろう」》 エミール・ガレ 1889-1900年〈菊池コレクション)

ガレの素晴しいコレクション、なんどか見たものもありますが、こうして並べられるといっそう引立ちます。
モスク風のなかに蝙蝠・唐草とか、かげろうの儚さ、ガラスとガラスの間にかげろうをはさみこむように作ったとか。ほかにも《ひとよ茸》とか《蜻蛉》も、儚い美しさをあらわし胸が熱くなりました。



第7章 琳派と茶道具―取り合わせの美

    
    《赤楽茶碗 銘 熟柿》 本阿弥光悦 江戸時代 17世紀前半

この赤楽にはしびれました。図録に裏返した写真が載っていますが、黒い色が混じりなるほどと思わせます。
でも、でもこのゆったりしたお茶碗のよさは、、、手にとってみたいものです。


第8章 新収蔵品初公開―雪舟から若冲まで

        
   《摘星楼図》 賛/龍崗真圭 画/雪舟等楊 室町時代 15世紀 4/18まで



《四季花鳥群獣図屏風》 伝 松本山雪 8曲1双 江戸時代 17世紀 左隻 4/18まで  
《四季花鳥群獣図屏風》 伝 松本山雪 8曲1双 江戸時代 17世紀 右隻 4/18まで

このきれいな屏風、群獣がみょうに可愛らしく、気持ちが和らぎ、微笑んでしまいます。


《棲鴛図画帖より》
       
       第四図 伊藤若冲 《墨梅図》 江戸時代 天明17年(1787)跋

これは「棲鴛図画帖」(せいらんえんがちょう)の中の第四図。15人の画家が描いたものを、貼り付けて画帳に仕立ててある。場面換えがあります。
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団地のさくら

2011-04-12 23:46:22 | 植物
団地のさくらも満開です。ちょっと一回りしてみました。


シダレザクラにウグイスがやって来ました。


シダレザクラ全景です。


池にうつったところ。


公園はハナモモも満開でした。


木の向こうはサクラの海。


違う公園でもサクラがいっぱい。


少し散りはじめていました。


ここは手の届きそうな木が。


太い幹の向こうにひろがっていきます。
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