すぴか逍遥

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さまよい歩いて書き留めたい。

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速水御舟展 平塚市美術館

2008-10-30 23:38:36 | 美術
速水御舟―新たなる魅力― 平塚市美術館へ行ってきました。(10/29)


展覧会チラシ                    展覧会図録 絵は《オルヴェートにて》


《小春》1910年       《隠岐の海》1914年  《荒海》1915年
   16歳 桑山美術館  20歳 広島県立美術館 21歳 ウッドワン美術館

これが16歳の作品とは、《隠岐の海》も《荒海》も、すごい才能、どんどん発展して
いくのですね。



《京の舞妓》 1920年 東京国立博物館

この絵の展示期間に行けてラッキーでした。いわゆる舞妓さんの絵とは違っていて
不思議な感じがしましたが、家に帰って大観の本を見たら、あからさまな写実を嫌っ
た大観が激怒し、除名騒ぎにまでなったそうです。(日本の美をめぐるー横山大観)

この細密な描写、着物・帯など、つくづくみとれました。畳・団扇・壷そして顔、ほん
とにリアルです。



《丘の並木》 1922年

大変気に入った絵です。でもハンマースホイを見たあとだったので、ついもう少し整理
してもなんて、余計なこと考えてしまいました。



《菊に猫》 1922年   《花の傍》 1932年
 豊田市美術館

猫も犬も可愛い。《花の傍》はモダンな絵、縞の柄を見事に歌わせている感じ、花瓶の
花はまるでゴッホの向日葵のような挿しかた、三角の線が不思議、でもその色の濃淡
がここちよいです。



《円かなる月》(絶筆)1935年 霊友会妙一記念館

この絵が絶筆で40歳のものと知り驚きました。速水御舟について何も知らなかった
のです。あらためて年表を見て腸チフスで僅か4・5日で急死したと知り、そんなに若
くして亡くなられたとは、びっくり、完成度の高い絵でしたから。



《牡丹写生図巻》の一部分 1925年頃 《昆虫写生図巻》より部分 1925年

これは別室にあったものです。牡丹図は4m近く、いろいろな角度から、白・ピンク・
紅などで描かれすてきでした。

昆虫の写生、この絵は〖オオミズアオ〗(ヤママユ蛾科)だと思います。ヨーロッパ
では〖月の女神〗と呼ばれているそうですが、夏の頃毎年見かけていたのに、ここ
3年程は、姿をみせず、がっかり。この絵に遇えて嬉しい限りです。

山種美術館の《炎舞》にもこの美しい〖オオミズアオ〗も舞っていました。


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横浜美術館 風景

2008-10-28 23:05:32 | 美術
横浜美術館の周りと、常設の絵を少し写して見ました。(10/27)


常設の看板、由一とルドンです。        横浜の町は活気があります。


美術館の前、水に映る木々、少し赤くなって、空の青さと共にきれいでした。



《愛宕山より品川沖を望む》高橋由一  《ペルリ提督横浜上陸の図》伝ピーター・B・ハイネ


《階段》ポール・デルヴォー        デルヴォーとダリ


《幻想的風景 暁、英雄的正午、夕べ》サルバドール・ダリ


横浜美術館のコレクション、なかなかのもので、源氏絵に疲れた頭を切り替えてくれました。
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源氏物語の1000年 

2008-10-27 23:26:39 | 美術
今年は源氏物語千年紀です。昨日は「源氏物語国際フォーラムⅠ」、今日は横浜美術館の
特別展「源氏物語の1000年」あこがれの王朝ロマンに行ってきました。(10/26・27)
  
   源氏物語絵色紙帖《夕霧》京都国立博物館蔵

基調講演 芳賀 徹 「千年紀事業の概要、源氏物語の価値」
     ドナルド・キーン 「源氏物語と私」
     伊井春樹 「これからの源氏物語研究」
パネルディスカッション
     芳賀 徹、ドナルド・キーン、伊井春樹、ニコル・クーリジ・ルーマニエル
       司会:平野啓子

もう源氏物語の多様性に圧倒されました。世界の源氏物語です。
平野啓子さんの朗読もあり、素晴しいフォーラムでした。
(フォーラムⅡは京都で、11月2・3・4日の3日間です。行けなくて残念。)


横浜美術館

絵は国宝《紫式部日記絵巻・五島本》  《宇治の宮の姫君たち》松岡映丘より
第三段より                  大正元年(1912)姫路市立美術館

こちらは横浜美術館です。沢山の屏風が出ていて驚き、資料もいっぱい、勿論掛け軸も
同じ主題でも、いろんな人の絵が出ていて、江戸時代から現代までつづき、源氏物語の
幅の広さを実感しました。

その中からほんの一部出してみます。

      
 《源氏物語図 夕顔》浮田一   《源氏物語図屏風》梶田半古 より
 安政3年(1856)滋賀・石山寺   明治後期 横浜美術館

芳賀先生がまず取り上げられた「夕顔」の絵です。「夕映えの中の恋ー光源氏と夕顔」
平野啓子さんの朗読も入り、うっとりしたり、ぞっとしたりでした。

      
 上村松園の《焔(大下絵)》です。    こちらは参考までに《焔》東博のもの。
大正7年(1918)奈良・松柏美術館  大正7年(1918)東京国立博物館

この絵は何度か見ていますが、この下絵ははじめて見ました。素晴しい表現力です。
光源氏の正妻・葵上を死に追いやった六条御息所の生霊を描いたといいます。

      
《紫式部》寺崎広業 明治29年(1896)滋賀・石山寺

最後に素敵な紫式部を。
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ヴィルヘルム・ハンマースホイ 国立西洋美術館

2008-10-24 23:49:23 | 美術
「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」静かなる詩情 国立西洋美術館 
                          に行って来ました。(10/24)
  2008年9月30日ー12月7日

ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864-1916)はデンマークを代表する作家のひとり
だそうで、はじめてきく名、はじめて見る人です。思ったより人が入っていました。
この後姿はどうにも気になっていましたが、やっと今日あえました。


   《ライアの風景》1905年 ストックホルム国立美術館
青い空はこれ一枚、あと《若い樫の木》《ケントフテ湖、天気雨》がとても印象的でした。

《若い樫の木》余計なものは何もありません。一本の木だけ。《ケントフテ湖、天気雨》光る
水と雨のすばらしさ。とにかく静かです。でも、はじめからこのあたりに来るまで、ずっと胸
に、ぐっとこみ上げてくるものがあって、それがおかしなことに、日本刀のあのにぶい輝きが
閃いてきて、あの名刀を見ている気持ちのような、魅力にとりつかれてしまったのです。


《背を向けた若い女性のいる室内》
            《若い女性の肖像、画家の妹アナ・ハンマースホイ》   《休息》


《室内、ストランゲーゼ30番地》 《ピアノを弾くイーダのいる室内》
                                    《室内、フレズレクスベア・アリ》

こうして並べてみると、実に素晴しいです。思い出してまた胸が熱くなります。


《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》
1899年 個人蔵               《白い扉、あるいは開いた扉》1905年
                          コペンハーゲン、デーヴィズ・コレクション

白い迫力、緻密な描写、不思議な空間です。
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「巨匠ピカソ 魂のポートレート」 サントリー美術館

2008-10-23 23:08:31 | 美術
サントリー美術館の「tokyo PICASSO」に行ってきました。昨日練馬区立美術館の
帰りに、練馬から大江戸線で六本木へ、意外に近く便利でした。
  
       2008年10月4日―12月14日

ピカソの絵は、面白いとか、変わってるとか、見てしまって、感情移入が出来なくて敬遠
気味でしたが、見ればやはり心惹かれるものがあります。


 《自画像》1901年末    《自画像》1906年秋
20歳のときのものだと知り、驚きです。次の自画像の方が若々しく見えます。でも、この
青の時代の象徴のような自画像まっすぐに、うったえかけてきます。いつまでもにらめっこ
してしまいました。


  《海辺を走る二人の女(駆けっこ)》1922年夏      《牧神パンの笛》1923年夏
素晴しい迫力、エネルギーがほとばしっています。    こちらはまた静かなメロディーが。


 《ピエロに扮するパウロ》    《人物と横顔》          《彫刻家》
  1925年2月28日       1928年             1931年12月7日
可愛い息子を描いた絵。    がらっと変わりますが、素敵! こうなると考え込んでしまいます。


《ヴェールをかざす娘に対して、洞窟の     《画家と子ども》
前のミノタウロスと死んだ牝馬》         1969年10月21日
           1936年5月6日
雰囲気はよく伝わってきます。        なんとも素敵な絵で、今日の中の一番でした。
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高山辰雄 遺作展 練馬区立美術館

2008-10-22 23:37:35 | 美術
高山辰雄 遺作展 人間の風景 練馬区立美術館 へ行ってきました。

      前期 2008/09/13~10/05
      後期 2008/10/11~11/03


    ポスター《青衣の少女》 1984年 (昭和59年)
前期に行き損ねて、あわてて行ってきました。入れ替えがかなり多かったので
残念でした。《砂丘》《少女》《食べる》《月湖》など見たかったのに。

 《夕べ》1942年 大分県立芸術会館
なんともなつかしい絵です。この木のお風呂、おかっぱ頭の少女、素敵です。

         
     《出山》1962年(昭和37) 東京国立近代美術館
南宋時代の画家・梁楷の《出山釈迦図》に触発されて描いたという。風景と人物が、
もがきながら一体化するような表現は、高山作品の中でも特異なものとなっている。
(以上芸術新潮1998/9月号ー特集・高山辰雄より)
何か不思議さが漂う絵ですが、青の色、赤の強烈さ、などに惹かれます。


   《母》 1970年(昭和45年) 大分県立芸術会館
これは狩野芳崖の《悲母観音》を思い出させます。でも表現はまったく違っていて、
深い緑の色、子宮の中の白い光りに照らされた赤ちゃん、素晴しいです。


《いだく》1977年 東京国立近代美術館  《トラックトレイラー》1996年 
(昭和52年)                   (平成8年)大分県立芸術会館
聖家族という題材?ですが、20年の世の中の変化を感じます。



   《牡丹(籠に)》1988年(昭和63年) 《牡丹(阿蘭陀壷に)》1989年(平成元年)
これはもう、文句なく大好きな高山作品です。何度見てもすばらしい。この牡丹、中国では
「百花の王」と賞せられる、この花びらの描き方はなんと言ったらいいのか、オランダの壷
にも目がいきます。



《青衣の女》(部分)1984年    《森》1985年(昭和60年)
                    この絵にあうのが何か怖くて早く来るのをためらって 
                    しまいました。でも向き合ってみるとそんなことは
                    なく、すばらしかった!です。
《青衣の女》はじめてみました。
両の手で何かをすくうポーズ、
とても意味深い…何でしょうか。


(参考)
《穹》1964年 東京国立近代美術館
今回この絵はなかったのですが、高山辰雄というと真っ先に思い出す絵です。
「日本画の百年展」2000年4月 東京藝大美術館図録より。
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散歩 10月20日

2008-10-20 23:32:00 | 日常
秋晴れが続いています。下の池に鴨が騒いでいるとあわてて、飛び出したのですが、3階から
おりる間に、羽音も高く飛んでいってしまいました。カメラには写らず、仕方なく池の周りから歩
いてみました。


もう紅葉がはじまっています。       右は葉が落ちてしまった、ハナミズキです。


赤いピラカンサ                 黄色いピラカンサ
どちらも鮮やかにいっぱい付いていました。


池の隣の牧場、草を食べに牛が下りて来ました。表側は広い道路です。


落羽松(沼杉)はまだ青々として、実がなっています。その木のそばには気根がにょきにょきと
不思議な光景です。12月ごろには黄葉します。


ススキが日に映えてきれい。       ノブドウを見つけました。一つだけ色づいていて、あと
どんな色になるかたのしみです。


まだまだ鮮やかなホトトギスです。     シュウメイギクもいっぱい、全部後ろ向きです、日の
あたるほうへ。

まだまだ野の草はいっぱい咲いてました。むかしから咲いている花、でもなかなか写真に撮れ
なくて、そのうち高尾山にでも行ってこようと思っています。
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東京国立博物館 常設展より その2

2008-10-18 12:13:22 | 美術
東京国立博物館 常設展(10/15)その2 です。

書画の展開 続き


重文 《秋草図屏風》 俵屋宗雪筆(左隻)江戸時代



《拾得図》 尾形光琳筆 江戸時代



重美 《色絵飛鳳文輪花鉢》 伊万里・古九谷様式 江戸時代 (10/19まで)


重文 《鼠志野鶺鴒文鉢》 美濃 安土桃山~江戸時代  (10/19まで)


《色絵扇図皿》 ゴットフリート・ワグネル作(吾妻焼) 明治時代


《聖母像》(親指のマリア) イタリア 17世紀 長崎奉行所旧蔵品(宗門蔵保管)
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東京国立博物館 常設展より

2008-10-17 23:25:55 | 美術
東京国立博物館の常設展を見てきました。(10/15)

その1として少し紹介します。


                
                 
《朝顔狗子杉戸》 丸山応挙筆  あの可愛い小犬と朝顔の図、何度見ても飽きないですね。

同じ部屋に丸山応挙の障壁画《芦雁図襖》があり、雁が群れ遊ぶ空間に浸りました。

 
《梅鴛鴦若松春草図》 田中抱二(1814~84)筆    《紅葉に菊流水図》尾形乾山
                                   (1663~1743)筆
オシドリと春の草が、スミレ・タンポポ・今もむかしも変わらないのどかな風景です。
綺麗な赤の紅葉、白い菊、そして流れる水、いかにも秋の風情です。


以下は
重文 西行物語絵巻(渡辺家本)巻上 俵屋宗達(生没年不詳)です。
絵巻物の一部を写してみました。









どういう場面か全然わからず、ただ絵を追ってみただけです。うまく撮れませんでしたが、
とてもきれいな場面が続いていました。

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東京国立博物館 萩と酔芙蓉

2008-10-10 23:41:29 | 美術
東京国立博物館 7日の続きです。大琳派展を見て遅い昼食をとろうと外へ出ると本館
正面両側に紅白の萩の花が咲きこぼれていました。



そして国宝《紅白芙蓉図》の看板が目につきました。
そうだ去年台風で折れてしまった酔芙蓉はどうなったかしらと、気になり庭園入り口の方
に行ってみると、なんと咲いているではありませんか。



実は去年その台風のあった日に東博に行ってたので、酔芙蓉が折れてしまったのを見てい
たのです。食堂にその花だけとってありました、あと根元から切ってしまうと言われたのです
が、その切った根元の横から今年の枝が伸び、花をつけていました。

嬉しかったですね。生命力の強さに感動です。この花は朝は白く、午後にかけてまるで酒に
酔ったようにほんのりとピンクになり、夕方には紅になるので、酔芙蓉というのだそうです。
国宝の《紅白芙蓉図》はこの酔芙蓉を描いたものといわれています。

今年も東洋館第8室で11月3日までの展示です。
    
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