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放射性廃棄物 in フィンランド

2011-04-25 21:29:16 | フィンランド

友人たちと原発の話をしていたら、「フィンランドって10万年の保障があるんだって?」と。そこで「あぁ~」と思ったのは最近話題になっているフィンランドのドキュメンタリー映画 『100,000年後の安全』。これは原子力発電所から生まれる放射性廃棄物の、フィンランドの現実を描いたもの。

映画『100,000年後の安全』

「100,000年後の安全」公式サイト
http://www.uplink.co.jp/100000/

内容は、現在フィンランドのオルキルオトに建設中の、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場  “オンカロ(隠された場所)”  と呼ばれる施設に、世界で初めてカメラが潜入したドキュメンタリー作品。ここは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場で、約18億年もの間地層が安定しているという。この土地の地下を掘って作られる施設は、まるで地下都市。10万年間保持されるように設計されるというその巨大施設内に、カメラが潜入。安全になるまで10万年を要するという高レベル放射性廃棄物を、果たして10万年間も安全に人類が管理できるのかという問題を、フィンランドの最終処分場の当事者たちに問うている。この地球上に住む私たちの未来への安全性について鋭く突っ込んでいる内容。

大震災3・11より少し前に、私も新聞記事で読んで、「ヘェ~」と思っていた。ヘルシンキ中心部の地下駐車場が核シェルターという話は有名だが、永久処分場のことは今回初めて知った。さすがフィンランドと思っていたところに福島原発。フィンランドには関心がなくても、原発とか射線廃棄物には敏感(感度最強?)の日本では大きなニュースでもある。最近は「そういえばあなたってフィンランドよね?」と言われることが多く、その次のひと言は「フィンランドって10万年の保障があるんだって?」

当初この作品は今秋から公開予定だったが、福島原発事故が起き、原発に関する知識を得る事を必要としている人が多いと、渋谷アップリンクにて緊急公開している。平日昼間の回も満員だという。原発への関心の高さ(=今まで無知だった自分自身を反省!)が伺われる。



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