Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

平成中村座

2008-11-15 20:51:17 | お勧めの・・・


「面白い!」「歌舞伎の新しさよね」・・・歌舞伎通二人で出かけた《平成中村座》の<法界坊>。感動の浅草・浅草寺境内裏広場の小屋だった。

私は30年来の歌舞伎ファンで、こんなに忙しくない頃は歌舞伎座・昼の部にも出かけていたほどだが、最近は夜の部もなかなか行かれない。本当に久しぶりにみた歌舞伎は、中村勘三郎率いる話題の《平成中村座》。歌舞伎座では絶対にない愉快な歌舞伎で、舞台と客席が一体化した面白さがある。かしこまって観る歌舞伎ではなく、庶民文化の歌舞伎を体験。



勘三郎、橋之助、勘太郎、七之助、笹野高史、片岡亀蔵、坂東彌十郎、中村扇雀と個性豊かな役者ばかりで、飽きないどころか満ちたりるほどの舞台構成。ゆったり進むいわゆる歌舞伎とは趣きを異にし、躍動感とリズム感あふれる展開に、誰もが引き込まれる。その躍動感は、猿之助の早変わりスーパー歌舞伎とは違い、じっくりみせる面白さもある。時にコメディあり、「ワッハッハ」とお腹をかかえて笑えるシーンあり、そして最後は見事なまでの歌舞伎舞台に身が引き締まる思い。海外で大成功した様子が納得できる。演ずる側が日本語人で観客は英語人でも、多分言語はさほど大きな障害にならない舞台と感じた。

伝統芸の歌舞伎にプラスされた面白さは、将来につながる。勘三郎(私は勘九郎のほうがピンとくるが)が、根からもっている芸が見事に花開いた演目の<法界坊>。全身で芸していた同世代に、ただただ敬服するばかり。隣にいた女の子たちは「わぁ~」「きゃぁ~」の世界だったが、感動の雄たけび。私とY子ちゃんも静かに、そして大いに感動した午後だった。




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3 コメント

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Unknown (Y's Y)
2008-11-15 21:33:31
江戸の芝居小屋って、あんな雰囲気だったのでしょうか。それに、歌舞伎も、澄まして鑑賞するよりは、今日の舞台のように客席も一緒になってワーッと沸くものだったのかもしれませんね。勘三郎丈の創り出す世界で、たっぷりと遊ばせてもらったひとときでした
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Unknown (miho)
2008-11-16 19:21:35
楽しかったですね! 
私は江戸庶民になった気分でした。またご一緒しましょ。
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Unknown (Ernie)
2008-11-16 21:15:07
「法界坊」いらしたんですねぇ!
私は今月はあきらめたのですが、先月の仮名手本で平成中村座の雰囲気を楽しんできました♪小屋、という感じで舞台との距離も2階席との距離も近く、独特の雰囲気でしたよね。

それにしてもsuomihoさんが「30年来の歌舞伎ファン」だということをはじめて伺ったのですが、ちょっと焦ってます・・・。私の超~初心者な感想はどうそ笑ってながしてくださいませ(汗)
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