Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

『ナルニア国物語』の映画にカンテレ

2006-02-11 14:51:46 | カンテレ
『ナルニア国物語』(岩波書店)は大好きな本のひとつ、1966年に出版されてすぐに読んだ。それから何度も読み返し、いまだに私の手元には大切な全7冊がそろっている。子どもの頃から本の虫、ピアノの練習をさぼっては本を読んでいた。ナルニアの世界が衣装ダンスの奥から始まるなんて・・・、ワクワクしながら読んだことを今でも憶えている。もしかしたら我が家もどこか違う世界につながっているかもしれないと、洋服ダンスや押入れ、物置などに入り込んで遊んだが、残念ながら行き止まりだった(昔の古~い家は子どもの格好の遊び場だったのね!)

そのナルニアが映画になり、3月4日から公開される。
私は映像はほとんど見ない(TVはニュースと天気予報くらい)。理由は簡単、私の中でイメージがかたまってしまうから。特に原作がお気に入りの場合は深刻だ。ナルニアも小学生の頃からあたためてきたものをこわしたくないから絶対行かないと決めていたけれど、何と音楽にカンテレが使われていると知って、ちょっと心が揺らいでいる。
以下、KANTE-Letter・ブログから引用させていただく
<日本では3月に公開される、映画「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女」の中で、ティモ・ヴァーナネンの弾くカンテレが音楽に使われています。映画の音楽を作曲したHarry Gregson-Williamsが、雪と氷の世界を表現するのにふさわしい楽器を探していて、澄んだ冷たい音色がぴったり、とカンテレを見出したとのこと>

(映画といえば『かもめ食堂』も気になる。きっとこれは原作を読まずにフィンランドを楽しみに見に行くと思う)。

映画はともかくとして『ナルニア国物語』は子どもだけではなく大人にもお薦めのシリーズである。子ども時代は子どもなりにワクワクし、そして大人になってからはむしろ大人にも課題をなげかけているような内容である。映画を見て本を読んでいただいてもいいと思う。

でも本当はナルニアとほとんど同時期に出版された『とぶ船』(岩波書店)がもっと好き。これも最近復刊された。古道具屋さんで見つけた小さな古ぼけた船、やはり4人兄妹の子どもたちが主人公、遠くは北欧神話まで飛んでいく。



それにしても子ども時代は誰でも魔法の世界を持っていたのだと、つくづく感じる。

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