文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

そんな時に戦前等と言うのなら、戦前そのものの背後に居たのは私たち自身でした、と、きちんと表明しなさい

2021年11月05日 13時53分11秒 | 全般

遅れて尚且つ阿呆なことを言う。と題して2010年8月14日に発信した章である。
この記事も、読者は良くご存知の男に依って、検索妨害という犯罪行為に遭って、検索から消えていた。
この日付の発信そのものを抹消し、新たに段落等や誤字、誤謬を修正して再発信する次第である。

2010年8月14日、遅ればせに、今日、朝日の社説も円高に言及しだした。
政府、日銀に対して無策ではいけないという概ねの論調。
朝日の欠点とは…それが私たちの国の今をもたらしている真因だと僕は断じても良いとさへ思うのだが。
最後に、反対の事を言うのだ。
物事には一律背反する要素が常に在る、と言う事とは違う意味での、或る面で一番良くない事を言う。
しかも、以下の様な馬鹿な事を言うのである。
「戦前の為替相場下げ競争の様な事に成っては…」云々と。

この20年間に上下900兆円の国富をロスし、今もなお株式市場では、この1年でも先進国中最低の下落率、17%弱もの下落です。
今回の金融大乱の震源地である米国ですら4%台の下落率に留まっているのに。
そんな国が円高の防衛策を講じたからといって、世界が戦前に戻る可能性など、これっぽちもある訳が無い。
金融に於いては、日本は、この20年間、への様な存在。
世界のカモられ役を20年も勤めて来た国が、いい加減にしてくれと異議を言った、或いは円売りに出たからと言って、世界が戦前に戻る可能性などあるわけもない。
しかも、それは口先介入でも済むような話なのだから、猶更である。
相手は、どんな者たちなのか?
サッカーに於ける「ずる賢さ」の様に絶えず円高を仕掛けて来ている相手なのです。
アメリカンフットボールの様に、全軍で攻撃を仕掛けて来ている相手では有りません。
相手が正しい防御に出てきたら倒れた振りをする、その様な相手なのです。
なのに、「戦前」などと馬鹿な事を言う。
結果はどうなるか?
「うん、それもそうだな。もう少し静観しよう」
日銀の中枢、財務省の中枢は、朝日新聞を精読している人達でもあります。
戦後60年経ってもニューズウィークの様な雑誌を一誌すら持てなかった日本で、最もクオリティが高いのは朝日新聞だと内外が思って来たのですから。

朝日よ、君たちの、そういう無用な気取り、間違った教養主義が、今の官僚や役所の有り様を作って来たのです。
貴方がたが言っている事は、だから何もしない、という態度を醸成しているのだと言う事に、好い加減、気が付かなければいけない。
でないと、貴方も身売りに向かってまっしぐらの様な事になると僕は思う。
自分たちが作って来た官僚の態度、姿勢であるにも拘わらず、
天下りの実例や税金の無駄遣いについての情報を、お持ちの方の意見をお待ちしています、等と意気込んで募集する。
自分達の罪は忘却しているどころか、それらを糾す、正義を果たす人であるかの様に振る舞う。

官僚や役人(日銀、財務省を含む)に、物事に対して積極果敢に対処する知性を失わせているのは、朝日よ貴方自身だ。
その事に気付かなければ、朝日に未来はないと僕は思う。

既述したT大法学部を卒業した僕の親友は、今、「新聞は読まない。特に朝日は」と言い、正に新聞は読まない人生を送っている。
もう一度言おう。
この20年間に、上下、900兆円も国富を喪失して来た愚かな国、
何の金融政策も持たずに来た国が、これ以上の国富の棄損を防ぐとして、円高阻止に動いた(実際は強烈な意思表示だけで済む事)からといって、世界が戦前に戻る事など有り得ない。

そんな時に戦前等と言うのなら、戦前そのものの背後に居たのは私たち自身でした、と、きちんと表明しなさい。
僕は最近、とみに思うのだ。貴方達こそ一番の罪びとなのではないか。と
円高に対処する当然なことを為して、戦前が来る事は逆立ちしても有り得ない。
18年前の論陣の筆頭が、貴社の経済部の人間だったのは、紛れもない事実。
その事を忘却の彼方に追いやり、知らん振りを決め込む事こそ、その道なのです。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。