(京都・河原町 Kawa Cafe(カワ・カフェ)からの祇園方面)
鴨川べりのカワ・カフェの窓際の席に座り、暮れていく京都の町を見ながら考えました。
「京都の魅力ってなんだろう?」と。
短い京都旅行でしたが、予め旅程を作らずに、本能の命じるままに、行きたい所へ行き、見たいものだけを見ました。
それは「京都の普通の人が、普通に行く場所」に私も行くこと、です。
その結果、誰もが訪れる古いお寺は殆ど行かず、「京都散歩」のような旅行になりました。
(とは言いつつも、これだけ多くのお寺がある京都のこと、私も永観堂、常寂光寺、三十三間堂などへ行きましたが)。
ぶらぶらと京都のあちらこちらを散歩し、私はすっかりこの町が気に入りました。
・この町を、平安の昔から縦に割って流れる鴨川。その鴨川に沿って作られた、長く、美しく、そして静かな散歩道。
(都会の喧騒からほんの一歩(数十メートル)外れただけなのに、驚くほどの静けさです)
・鴨川に沿って流れる高瀬川やその近くの白川。木屋町や祇園などの大繁華街の真ん中にありながら、この川の流れは、思わず立ち止まってしまうほどの風情があります。
・どこを訪れても、古い歴史と文化の香りが漂う町並み。しっとりとした情緒が一杯です。
(飲食店などは、町屋風の造りが多く地味ですが、内部は驚くほどレトロ・モダンで個性的な店が多い。
その絶妙な調和と耳に心地よい京ことばが、「雰囲気重視」の私の感性にピッタンコです)
・この町の人はアタリが柔らかく、感じがとても良く、それが居心地の良さを倍増しています。
(早朝、朝定食(400円!)を食べたホテルの近くの定食屋さんも、1杯1650円のカルバドスを飲んだ高級バーも、
常寂光寺の入り口にいたご婦人も、饒舌なタクシーの運転手さんも・・)
・古い歴史・文化と、現世的・近代的なものとが、うまく折り合いをつけ調和している。
(日本を訪れた外国人が、よくそんなことをいうのを耳にしますが、私も全く同じように感じます)
ゆったりと流れている(ように感じる)京都独特の時間の流れ・・。
「こんな町が日本にあって良かった・・」と心底思いました。
私達日本人のみならず、沢山の外国人も京都の魅力に惹きつけられるというのが良く分かりました。
この町は、日本文化のルーツなのですなあ・・。