21世紀型快適生活

今の時代ならではの生活の工夫、快適さの探求をしてみようと思います。

「アマゾン・ドット・コムの光と影」を読んで思ったこと

2006-02-08 01:12:43 | Weblog
「アマゾン・ドット・コムの光と影」という本を読みました。
日頃便利に使っているアマゾンの、物流倉庫で働いている人たちの話です。マニュアルに従って、本のピッキングという決められた仕事をするだけという労働環境。著者はアマゾンの倉庫で働きながら、一方でネットでアマゾンの便利さを享受しているという、ちょっと複雑な心境を書いています。

以下、読んで感じたことです。

(1)一月くらい前に読んだ本(か雑誌)に、世の中が「王様」と「召使い」を同時に体験する時代になったとありましたが、まさにそんな時代なのだなあという印象を持ちました。

(2)ネットショッピングの現場だけでなく、病院のカルテ庫やフィルム庫の出し入れするという仕事も、似たようなものだと思います。となると、ネットが普及したからこのような仕事が増えたと言うのは短絡的かも。

(3)カルテが電子カルテになっていくように、本も電子化されていけば、本のネットショッピングというものは、長期的にはマーケットは縮小していくはず。

(4)とは言え、本以外のネットショッピングでは、物流倉庫は必要。

(5)いずれロボットが物流倉庫の出し入れをするようになるのでしょうが、モダンタイムスの頃から、何十年経っても、なかなか機械化されません。これは、人件費の方が機械化よりも安いからでしょうか。

(6)でも、よくよく考えてみると、倉庫の中で客に品物をピッキングさせるというのが、近代の商習慣です。これも、逆に考えてみればひどい話かも。スーパーマーケットが登場した頃に、客に品物を探させて運ばせるという仕組みを子供心に奇異に感じた記憶があります。
そういう面から見ると、ネットショッピングは、客が倉庫で物を探さなくてよいのですから、本来あるべき姿に戻ったと言えるのかもしれません。

なんだか、このテーマはいろいろと考えてみると良いかもしれません。