すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

幸村誠「ヴィンランド・サガ (3)」

2007-04-02 21:51:38 | 書評
トルフィンが、今なら幼児と少年の間程度の年齢のはずなのに、強すぎ


幸村誠「ヴィンランド・サガ (3)」読了。


うーん、面白いです。
冒頭のトルフィンが敵地に侵入するエピソードなんか、「ありがち」と言えば「ありがち」なんだけれども。

でも、絵と展開がしっかりしていると、決して陳腐にはなりません。

これが実力ってヤツなんだよな。


それは、ともかく。

googleで、アルトリウスを調べると、こんな文章がありました。
「アーサー王のモデルとして実在する人物には、5世紀に活躍したブリテン人(ウェールズ人の祖先)の英雄、「戦いの王」アルトリウスが最も有力な候補として挙げられる。彼はブリテン島に侵入してくるサクソン人やピクト人などの敵に勝利し、ブリテン人を救った。その際に名乗った称号「戦いの王」がブリトン語で「アーサー」となるため、その後、「アーサー王伝説」として語り伝えられたのである。ただし、アルトリウス本人はブリテン人ではなく、ローマがブリテン人を組織するために任命した(在ブリテンの)ローマ人総督であったらしい。」
とすると、三巻で、アシュラッドがローマについて語るのも、ちょっとした伏線なのかもなぁ…………さすがに、深読みのし過ぎか?


以前の感想。
幸村誠「ヴィンランド・サガ (1)」
幸村誠「ヴィンランド・サガ (2)」


ヴィンランド・サガ 3 (3)

講談社

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幸村誠「ヴィンランド・サガ (2)」

2007-04-01 13:55:40 | 書評
オモシロイ


「ヴィンランド・サガ (2)」読了。

本当は、既刊の四巻まで、全部読み終わっているんですが………。


それは、ともかく。

トールズが死ぬ際に、仲間の解放を再三アシュラッドにお願いします。
そのとき、アシュラッドが、
「我が先祖 アルトリウスの名にかけて 速やかに兵を引こう」
と言っています。

二巻を読み返すまで、こんな発言があったことは、すっかり忘れておりました。

作者は、けっこう壮大なスケールで、この物語を考えているようだが、さて、全何巻になるんだろう?(そして、完結まで、なんねんかかるんだろう?)


前巻の感想。
幸村誠「ヴィンランド・サガ (1)」


ヴィンランド・サガ 2 (2)

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