サー、イエッサー
中田商店を知っているでしょうか?
上野のアメ横で、各国の軍隊の払い下げ品を売っている店です。
ある日、友人に連れられて店内を冷やかしていると、きっちりと軍装をした二人組みがやってきて、商品を熱心に物色しておりました。帽子から靴まで、完璧です。気合が入ったコスプレだなぁーと感心しておりましが、よくよく二人の会話を耳にしますと、なんのことはない自衛官でした。
本屋で小説家に出会ったかのような、またはスポーツ洋品店でプロ野球選手に出会ったかのような感動が……………ありませんでした。むしろ、アダルトビデオの棚の前で加藤鷹に鉢合わせたかのような違和感がありました。
さて、「愛と青春の旅だち」です。
士官学校で繰り広げられる、タイトル通りの青春ものです。
劣悪な環境で育ち、人を信じられない主人公が、仲間や恋人との交流を経て、人間として成長していくという、王道です。(この物語が王道の出発点となっているのかもしれませんが)
しかしハリウッドものですと、軍隊での青春という設定が、簡単に受け入れられてしまうから、不思議です。
日本ですと、自衛官が軍隊生活の中で苦悩するという展開は、想像し難いもんなぁ。社会の中で自衛隊の位置づけが微妙だから、もし若い自衛官が苦しむような物語が提示されても、共感できないだろうけど。
強いて物語を成立させようとすると、「集団的自衛権はどこまで許されるのか?」とか「米軍は占領軍なのか? 同盟軍なのか?」とか「シビリアンコントロールと軍の指揮の独立は、どこで線を引けるのか?」なんて展開になりそう。
ジェシカ・リンチが19歳でイラクに出征していた目的が学資を稼ぐためだし、「華氏 911」でも決して裕福でない地域で軍が若者をリクルートするシーンなんかあって、軍ってものはアメリカでは身近にある現実なんでしょう。
だから、あっちの人にしてみると、士官学校で青春というものは、特別なものでも何でもないんだろうなぁ。
1982年の映画ですが、そんなに古臭い印象はなかったです。
「青春」や「夢」や「愛」といったキーワードにアレルギーがなければ、まだまだ楽しめると思います。
中田商店を知っているでしょうか?
上野のアメ横で、各国の軍隊の払い下げ品を売っている店です。
ある日、友人に連れられて店内を冷やかしていると、きっちりと軍装をした二人組みがやってきて、商品を熱心に物色しておりました。帽子から靴まで、完璧です。気合が入ったコスプレだなぁーと感心しておりましが、よくよく二人の会話を耳にしますと、なんのことはない自衛官でした。
本屋で小説家に出会ったかのような、またはスポーツ洋品店でプロ野球選手に出会ったかのような感動が……………ありませんでした。むしろ、アダルトビデオの棚の前で加藤鷹に鉢合わせたかのような違和感がありました。
さて、「愛と青春の旅だち」です。
士官学校で繰り広げられる、タイトル通りの青春ものです。
劣悪な環境で育ち、人を信じられない主人公が、仲間や恋人との交流を経て、人間として成長していくという、王道です。(この物語が王道の出発点となっているのかもしれませんが)
しかしハリウッドものですと、軍隊での青春という設定が、簡単に受け入れられてしまうから、不思議です。
日本ですと、自衛官が軍隊生活の中で苦悩するという展開は、想像し難いもんなぁ。社会の中で自衛隊の位置づけが微妙だから、もし若い自衛官が苦しむような物語が提示されても、共感できないだろうけど。
強いて物語を成立させようとすると、「集団的自衛権はどこまで許されるのか?」とか「米軍は占領軍なのか? 同盟軍なのか?」とか「シビリアンコントロールと軍の指揮の独立は、どこで線を引けるのか?」なんて展開になりそう。
ジェシカ・リンチが19歳でイラクに出征していた目的が学資を稼ぐためだし、「華氏 911」でも決して裕福でない地域で軍が若者をリクルートするシーンなんかあって、軍ってものはアメリカでは身近にある現実なんでしょう。
だから、あっちの人にしてみると、士官学校で青春というものは、特別なものでも何でもないんだろうなぁ。
1982年の映画ですが、そんなに古臭い印象はなかったです。
「青春」や「夢」や「愛」といったキーワードにアレルギーがなければ、まだまだ楽しめると思います。
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