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G・ガルシア=マルケス「わが悲しき娼婦たちの思い出」

2007-04-04 21:26:00 | 書評
「百年の孤独」は、そんなに好きじゃない


20世紀を代表する作家の一人、G・ガルシア=マルケス。

の、最新作「わが悲しき娼婦たちの思い出」。


「90歳を迎える記念すべき一夜を、処女と淫らに過ごしたい」。
というキャッチコピーに目を引かれて、読んでみました。

感想としては、……………最初からエロを期待してはいませんでしたが、その通りでした。

全体には、隠微未満のエロが漂います。

ガルシア=マルケスらしい、超展開(「百年の孤独」ほどではありませんが)で物語は進みます。

それが楽しめるかどうかが、本作の鍵かと。


ともかく、77歳でも、こんな小説が書けるんだなぁと、それには圧倒されます。さすがに、最後の作品か?


わが悲しき娼婦たちの思い出

新潮社

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