すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

本宮ひろ志「サラリーマン金太郎 (26)」

2005-06-19 09:18:40 | 書評
なんだかんだで新会社


「サラリーマン金太郎 (26)」。


会社の生き残りをかけて、金太郎の(株)ヤマトは、中央建設と合併します。

そもそも、「ヤマト建設」から「(株)ヤマト」に変わったのは、
ヤマト建設は(株)ヤマトとして社名を変更する…
人間の喜びを開発する総合商社として
建築という分野から そのワクを拡大する考えだ…
本宮ひろ志「サラリーマン金太郎 (18)」149頁 ヤングジャンプ・コミックス
となっていました。

で、合併してできたのが、「ヤマト中央建設」。
「建設」が復活です。
総合商社計画は、うまくいかなかったのでしょう…………。


それは、ともかく。
(株)ヤマトからは伊郷会長、中央建設からは丸山社長という体制で新会社は発足です。

が、この丸山社長というのは、実は大手の建設会社が忍び込ませた刺客。敢えて新会社・ヤマト中央建設を苦境に陥らせて、解体させようと企んでいます。(また、大仰な作戦だこと………)

そして、かつての中央建設が請け負った手抜き工事を巡り、会社は紛糾します。手抜きを認めれば新会社は莫大な損害賠償を請求される、しかし、いつか地震が起きれば会社の責任問題だけではなく、人命を危険にさらす恐れがある。

で、金ちゃんのとった行動は、もちろん、会社の利益など度外視しての行動です。
手抜きビルのオーナーに直談判し、ビルを調査させて欲しいと頼みます。

ビルのオーナーは、そこでホテルを運営しています。
もし調査の結果で、工事が必要となれば、その期間は客をとれません。その分を補償してくれるのか? という問いに対する答えが、今日の名言。
なんで自分の損得ばかりで ものを言うんですか?
本宮ひろ志「サラリーマン金太郎 (26)」194頁 ヤングジャンプ・コミックス
もともと手抜き工事をしたのは、金太郎自身ではないとは言え、金太郎側です。
ビルのオーナーが損害賠償を請求するのは、当然だと思うのですが…………。

サラリーマンの鉄則 その二十六
「逆ギレ上等」


サラリーマン金太郎 (26)

集英社

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